今日も一日激しい雨模様でした
各地で災害級の雨が降る傍ら、渇水で干からびかけていたダムがあっという間に満水になるという自然が無理やり帳尻を合わせに来ているといった感じがします
さて今日も超入門シリーズが続きます
前回は銀河系のお隣のアンドロメダ銀河からその少し先まで行来ましたが今回はいよいよ宇宙の果てまで行ってみたいと思いす
第1章 宇宙の広さとスケール感のはなし
1-9 宇宙のスケールを知る その2
前回は銀河系のお隣にあるアンドロメダ銀河からその少し先までのお話でしたが、宇宙はまだ先まで広がります
私たちの銀河系やアンドロメダ銀河のあたりからさらに遠く遠く離れて1億光年からの俯瞰をMitakaでシミュレーションしたのが下です
銀河系と同じレベルの銀河が無数に散りばめられているのがわかると思います
前回もお話ししたようにとても密集したところとまばらなところが入り乱れていることもわかると思います
ところで1億光年離れた天体の光は1億年かかって地球に到達して観測できています
つまり1億光年の天体は1億年前の姿が観測できていることになるので、宇宙の遠くを見ればみるほど宇宙の過去の姿を見ることになります
宇宙の遠くを観測することで宇宙の進化の様子を観ることができるわけです
宇宙誕生の謎に迫るためには宇宙のできるだけ遠くをハッキリ、細かく見えるようにする必要があります
そのためにはできるだけたくさんの光を集めるために大きな口径の天体望遠鏡が必要になりますし、地球の大気の揺らぎや吸収の影響のない宇宙望遠鏡が必要になるわけです
大型天体望遠鏡で宇宙構造のサーベイが行われた結果が上の1億光年からの眺めで、さらに宇宙の地平線と呼ばれる138億光年から見た眺めが下です
遠くなるほど宇宙が一様になって行くことがわかります
サーベイの結果では100億光年くらいまでしか天体が無いように見えますが、その先は大型望遠鏡でも観測が難しいので、重力レンズ効果などを利用して部分的にさらに遠くを観測しています
部分的に135億光年くらいまでが観測できているようです
さて上の図では私たちが宇宙の中心に居るように見えます
もちろん中心に居ると思っても間違いではないのですが、考え方としては地球上でどこか山のてっぺんに登って周囲を見回したときに地平線が見えてその先は見えません
その意味では自分が世界の中心に居るように見えるわけです
でもその地平線の先まで行けばまたそこから地平線が広がるのが見えます
どこまで行っても地平線(海ならば水平線のこともありますが)が広がりますが地球表面の面積は変化するわけではありません
地球の表面(二次元)は球体で閉じた形なのですが宇宙は三次元が閉じた形で存在していると考えられています
今のところ宇宙の果ては138億光年ということになっていますが、その138億光年のところまで行くと、またその先に138億光年の宇宙が拡がっているということで、138億光年が宇宙の地平線ということになっているのです
その先がどうなっているのだろうかと気になるところですが、たとえ理論的に考察することができても宇宙の中にいる限りその先を観測することができないのでその理論が正しいかどうかを証明するすべがありません
さて、ふと我に返えり宇宙の広さと広がり=138億年という時間を自分の存在に重ね合わせたとき、あまりにも私たちの存在が儚く小さな存在に見えてしまうかも知れません
でも人は一瞬のうちに心の中でその広大で悠久の宇宙を思い浮かべることができるほど大きな心を持つ存在であると考えることもできます
私たち一人ひとりはとてつもなく大きく広くそして寛容な心を持つことができるはずだ・・・・ と、そんな気持ちでときには夜空を見上げていただけたらと思うのです(第1章 完)


