今日はやや雲の多い天候です
さて一昨日観察した紫金山・アトラス彗星ですが、少しアップの写真も撮ってみました
コントラスト強めに処理しましたがそれでもかなり長く尾が伸びているのが分かります
(だいたい10度くらいかな)
しつこいですが私的にはギリギリ大彗星といえるかな・・?というレベルの彗星です
次に太陽の近くにやってくるのは8万年後なので一生に一度のこと・・なんて一尾の方が大騒ぎしているようですが、大彗星といえるレベルはほとんどが一生に一度しかやってこない
特例はハレー彗星くらいですが、それも76年周期だし回帰ごとに大彗星になるわけでもないです
それでも大彗星といえるレベルのものは10年に一度くらいはやってくるので、次に来るのは8万年後なので絶対見ようというのはちょっと違うと思うのです
そして彗星の場合、肉眼で見るより写真に写すととても派手になり、とにかくフォトジェニックなので詳しくない方はこれに騙されやすいです
天の川と一緒に移っているところを見ていただくと想像できると思うのですが、天の川が見えるような条件のところでなければ尾が伸びている様子もはっきりは見えないです
都会でもある程度しっかりした双眼鏡などを使えば頭の核の部分を見つけることは可能ですが、面白いと思えるかどうかは個人差の大きなところかと思います
ところでこの彗星、写真に撮って初めて分かる学術的には少し珍しい構造を持っています
ネックライン構造と呼ばれる彗星頭部から通常の尾とは逆方向に延びる細いビームのような尾があることです(上の写真で彗星の頭の部分を拡大すると見えると思います)
はじめ通常の尾と逆方向に出るアンチテイルかと思ったのですが、アンチテイルとは原理が異なる現象のようです
個人的に初めて知った現象ですし、初めて観察できたので(散々けなしておいて何ですが)かなり満足度は高いです・・・