13番目の望遠鏡 ブルーⅡ登場(その3完)

 今日は朝から昨日購入した材料でブルーⅡ(ビクセンMC127L)を赤道儀に載せるためのアダプターを作りました。ブルーⅡを搭載する赤道儀は手持ちの架台のなかで、ブルーⅡを載せるのに最適と思われるケンコーNES型赤道儀にしました。

この赤道儀を確保するために他の望遠鏡の架台や三脚の組み換えをしていますので、夏前にご紹介した貸出用望遠鏡の構成が若干変わってしまいました。こちらのほうは近いうちに親サイトのほうで全貌をご紹介したいと思っています。

 鏡筒の架台への取り付けは鏡筒に付いているアリミゾ式の金具をそのまま活かしたかったので、5mm厚のアルミ板2枚を介してメスアリ金具(写真の黒いつまみの付いた部品)を赤道儀に取り付けました。

これにより、鏡筒側にビクセン互換のアリミゾ金具が付いていれば簡単にこの赤道儀に任意の鏡筒が取り付けられるようになりました。(強度やバランスの問題は別ですが・・・)少なくともブルーⅡとのバランスはバッチリのマッチングだと思います。
鏡筒が385mmと短いので架台にかかる負荷は小さく、とり回しも想像以上に軽快です。短めの三脚と組合わせていますので、星を見るときは低いイスとの組み合わせが原則となりますが、持運びは非常に楽です。

さて肝心の見え味はどうかですが、実はここのところあまり好天に恵まれておらず、じっくり星を見られる機会がありませんでした。あまり評価が良くなかった某天文雑誌のインプレ記事のこともありますし、晴間を見ては数回星を見てみました。
結論から言うと「なかなか良く見えるじゃん!」といった感じです。星像はそこそこシャープだし、(当然ですが)色収差もありません。マクカセにありがちな像の暗さもあまり感じないし、ミラーシフトも皆無に近く、ピントの山もつかみやすい感じです。
先日はこと座ε(イプシロン)を見ました。ダブルダブルと呼ばれる二重連星で、8cmクラスの屈折アクロマートで何とか分離して見られるのですが、ブルーⅡではかなりあっさり分離してみることができました。
 今日は月齢4の細い月を見ましたが、スッキリと気持ちの良い像を見せてくれました。口径に見合った限界性能が得られるかどうかは別として、このサイズでこれだけ見えれば上等だと思います。

あとはより性能を引き出すための遮光フードを作ったり、三脚に小物を置くためのトレーを付けたりと細かい作業がありますが、とりあえず実戦配備完了で、いつでも出撃できる状態になりました。
こうなると自動追尾装置が欲しくなってきますね・・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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