また新しい望遠鏡が・・・ その4

今日は雨のち曇りでした

さて、またまたスタパに迎えた望遠鏡(もちろん中古ですが・・)、ケンコー製SKY WALKER SW-I PC、とりあえず汎用性を持たせる改造が完了したので最終調整に入ります

主鏡が基本的に光軸修正できない仕様なので、無理やり光軸修正を敢行するにしてもセンターマークは必要と考えました

ここのところ何回か反射鏡のセンターマーク付けをしているのですがだいぶ手慣れてきたので備忘録として一連の作業を記録しておきます

まずは製図ソフトで十字線を作図、その交点に主鏡サイズの円、センターマークサイズの円を作図します(今回はセルに内接する円も描いています)

円の中心に押しピンで穴を開けておきます

主鏡に被せ主鏡サイズの円とピッタリ合うところで押さえ、ピンで開けた針穴の上から油性ペンで押さえマークを付けます

その後センターマーク用の円を切り抜き、再度主鏡に被せたのち穴にセンターマークシールを貼り付けます

ちなみにスタパで使っているセンターマークシールはファイル用の穴を補強するのに使用するシールです

でもって、とりあえず組み上げ直して光軸を確認すると・・・

何と奇跡的というしかないのですが、これ以上修正のしようがないほどピッタリ合っていました

斜鏡も取り外して洗浄してだいたいこんなものかと取り付けただけだったのですが・・・

最終的には星像を見て確認したいと思いますが低倍率用と割り切ればかなりスッキリ見え楽しめそうです

せっかくなのでもう少し手を加えます

低倍率メインなのでなくても良いのですが純正には付属しているファインダーを追加しました

初めから付いている取付用ビスをそのまま使って取り付けています

さらに上下摺動部にスラストベアリングを追加しました

アンバランスで摺動調整ネジを強く締め付けても動きが渋くならないですみます

あとは架台ごとカメラ三脚などに載せられるような改造ができたらと考え中・・・

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また新しい望遠鏡が・・・ その2

今日は曇り空な一日

ゴールデンウィークが近づいて来たので重い腰を上げて草むしりを始めました

さて、またまたスタパに迎えた新しい望遠鏡(もちろん中古ですが・・)、ケンコー製SKY WALKER SW-I PC

そのままだとまるで応用が効かないので少し改造することにしました

まずは架台への取付部分

鏡筒と架台を片持ちで取り付けるためのボルトが突き出た取付用部品を取り外します

この取付用部品が付いたままだと鏡筒を他の架台に載せることができないのでビクセン規格のアリガタ金具を取り付けることにします(写真中央の金具です)

鏡筒の取付用穴に合わせてアリガタ金具に穴を追加しネジ止めしました

これでトラバースなど別の架台にも搭載可能になります

次に鏡筒取付用部品、純正のままだと汎用性が皆無なので少し加工してアリガタ金具と合体させます

まずはディスクグラインダーで平らに削ります

そのまま万力固定して作業しようとしたら不安定で危険だったので、かまぼこ板に穴を開けて、それに固定してから作業しました

鏡筒取付用部品とアリガタ金具を合体させるため、アリガタ金具に穴開け&ねじ切りをしました

合体した状態がこちら

架台に取り付けた状態がこちら

鏡筒を取り付けると

特に違和感なく使用できますし、もちろん他の鏡筒も取り付きます

アリガタ金具の付いた小型鏡筒を載せるための簡易的な架台が欲しかったのでちょうど良かったのでした

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また新しい望遠鏡が・・・

今日は良い天気、一昨日ほどシーイングは良くないですがクリアに晴れてくれました

宵の口には火星が良く見えていて今日が今シーズンの見納めかも・・と撮影しました

何とか大シルチスが写りました

さて病気が再発して望遠鏡の増殖が止まりません・・・・(断捨離は明日から?)

今回スタパに迎えたのはケンコー製SKY WALKER SW-I PCというD76/f300mmのニュートン反射式がフリーストップの片持ちドブソニアンと組合わせたタイプの望遠鏡です

型式にPCと付いていますが、本来はパソコンに繋げて観察するための電視アイピースがセットになった製品のようです

スタパに迎えたのは上の写真が全てで、アイピースははおろかファインダーやキャップ類まで無いものでした

まあお迎えした価格が1100円だったので文句は言えません

ネットでの評判はあまり良くないですし、既に絶版品なのですがいろいろ遊べそうなのでお迎えしました

まずはバラして状況確認

主鏡は光軸修正ができない仕様で、主鏡・斜鏡とも少し汚れと曇り、細かいスポット状の腐食が見られます

とりあえずミラーの洗浄

洗浄してもスポット状の腐食は完全には取れませんでしたが、だいぶ綺麗になり実害はそれほどなさそうです

星像の確認では鏡面が球面鏡のようなので高倍率は望めそうにないですが、低倍率用としてそこそこ楽しめるのではないかと思いますので、トラバース(自動導入式経緯台)の低倍率用鏡筒として使えないかと検討中です・・・

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昨晩は空が霞んで二重星祭り

今日は曇りのち夕方小雨、22時過ぎになって雲が切れ星が見え始めました

昨晩は晴れていたのですが、とても霞んでいて3等星がギリギリ、観察会が終わる頃には2等星も怪しい天候だったのですが、その分予想外にシーイングが良かったです

視直径が7”くらいまで小さくなった火星

眼視ではほとんど模様がわからなかったのですが、SharpCapでスタックしたら、とても小さくなった北極冠やその周辺の雲、中央子午線湾(アリュンの爪)などがしっかり写りました(2025/04/19/20h56m,D406/f4060mm,ASI678,stack2702)

観察会では星雲星団はほぼ絶望的で、普段なら歓声の上がる球状星団M13でさえ口径6cmの望遠鏡で見たような星雲状にしか見えませんでした

でもシーイングが良いおかげでいつもよりたくさんの二重星をご覧いただくことができました

昨晩のヒットはうしかい座ε星(プリケルマ=最も美しいもの)でした

命名の由来はスタパよりもはるかに大きな巨大望遠鏡で見て付けられたものらしく、小望遠鏡で見るとほとんどの場合名前負けしてしまう二重星です

離角が小さい上に光度差が大きいので小口径では色を楽しむほど見えないのですが、昨晩は伴星の青色が見えて、なるほどこれがプリケルマか~・・・といった感じです

それ以外にも かに座ι星、しし座γ星(アルギエバ)、おとめ座γ星(ポリマ)、りょうけん座α星(コルカロリ)、おおぐま座ζ星(ミザール)などたくさんの二重星をご覧いただきました

今年の春は昨晩のように透明度が悪い場合や月の明るい日には二重星をたくさんご覧いただくことになりそうです

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SUPER PORLARIS FL-90Sのプチ改造

今日も少し霞んでいますがまあまあの好天です

さてここのところなぜか病気が再発して、望遠鏡が増えています

まあいろいろ思うところあってのことですが、新しく迎えた望遠鏡を整備する傍ら、古株望遠鏡達の整備も平行して進めています

今日のお題SUPER PORLARIS FL-90Sはスタパにかなり古くからある望遠鏡です

スーパーポラリス型赤道儀(SP赤道儀)に口径90mm、f=810mmフローライトアポクロマート鏡筒との組合せです

当時のビクセン赤道儀は今のようにアリガタ仕様ではなく、専用の鏡筒取付仕様になっていたのでこちらの記事のようにアリガタ改造をして使用していました

当時はアリガタ仕様の赤道儀がなかったのでこんな改造をしていましたが、現状ではその必要がなくなったので元の姿に戻す事にしました(こちらの方がバランス的にも重量的にも有利です)

ただしFL-90Sが純正のままだとアリガタ仕様の架台に搭載できないので、鏡筒バンドのアクセサリー取付用ネジにGP用アリガタ金具を付けることにしました

鏡筒バンドに直に取り付けると鏡筒に干渉するのでM10ボルト用の座金を介して取り付けています

純正の取付時はこんな感じ

アリミゾ金具の架台に取り付けるとこんな感じです

少し不格好ですが気楽に純正架台とアリミゾ式架台に載せ替えられるのはとても便利です

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スペース10がやって来た その4

今日は薄曇りの一日、かろうじてほしが見えているくらいの空でした

さてスタパに迎えたスペース10、フォーカス調整をすると光軸が狂うという超じゃじゃ馬

ネットで情報を漁ろうにもさすがに古い機種過ぎて情報がとても少なく、またそれほど悪い評判もないです

ひょっとするとこの個体だけハズレという可能性もありますが、それはそれとして対策を検討しました

接眼部はフォーカス調ヘリコイド部、延長筒、24.5mm径アダプターの3段構成になっています

フォーカス調整をすると光軸が狂うのだからフォーカス調整ヘリコイドを触らなければ良いかも・・・

ということで延長筒のイモネジを緩め、延長筒をキツく締め込みます

フォーカス調整ヘリコイドがもの凄く渋くなって廻りにくくなる分ガタも少なくなるような気がします

その後延長筒の後端にあるT2ネジにM42のヘリコイドフォーカサーを取付けさらにその後にT2-31.7mm径アダプターを取り付けます

このM42ヘリコイドはM42P1のタイプなのでT2のM42P0.75とは微妙にサイズが違うので、暫定的なく見合わせです(あまりお奨めできません)

さらにその後に天頂プリズムと接眼レンズを取り付けます

この状態で本体の(とても渋くなった)フォーカス調整ヘリコイドを廻して星にピントが合うようにます

接眼レンズを少し引き出してピントをぼかした状態で光軸調整をやり直します

これで光軸が合ったらこのあとはM42ヘリコイドのみでフォーカス調整を行えば光軸が暴れなくてすみます

光軸調整後に月や二重星を観察したところかなり見え味が良くなりました

とりあえず100倍までは快適に見えます

200倍になると星像はかなりポッテリしてきますが、近接二重星では100倍よりも見やすいかな・・? といった見え方になります

ふたご座のカストル、こと座のポリマは楽に分離し、こと座のダブルダブルのうちε1はかなり厳しいけどε2はギリギリ見えるといった感じです

口径10cmとはいえこのコンパクトさなのでこのくらい見えれば、まあ御の字といった感じですかね

M42ヘリコイドが暫定版なのと、運搬などで光軸がどうなるかなど検討事項はまだあるのですが、すぐに手放すことはなさそうです

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お花見シーズンが続きます

今日も風の強い良い天候の一日でした

都会とは少し遅れていますが、スタパ周辺も一斉に花見シーズン

近くにも桜の綺麗な名所はたくさんあるのですが今日はおかみのリクエストで松本方面へ弾丸お花見ツアー

弾丸と言っても松本は中央道で約1時間のところなので同じ県内の甲府に出るのとそれほど違いがありません

まずは弘法山古墳公園

こちら前方後方墳という方形がふたつくっついた古墳で古墳の周りがこんもり桜になっています

松本市内の深志神社に参拝

松本城をぐるりと巡り

四柱神社も参拝して松本市アルプス公園へ

その後これまた桜満開の諏訪湖畔を経由して帰路につきました

あちこちで桜がたくさん開花していて楽しい花見ドライブでした

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今日は晴れの一日でしたが昨晩からの強風が治まりません

その割にはまあまあのシーイングで、お月見は楽しめました

さてスタパに迎えたスペース10、先日のテイスティングで実戦投入は厳しいかもという評価になりました

とにかくコントラストが低く、光軸も合っていないのでこのままではではね・・・という感じでした

接眼部から(接眼レンズなしで)覗くと、接眼部から副鏡方向に伸びている遮光筒が強烈に光っています

小口径シュミカセ(マクカセ)の宿命で、口径が小さくなるほど遮光筒の径も小さくなり迷光処理が難しくなるのですが、セレストロンのC5はここの部分の迷光処理がかなり良くできています

ミードのETX-90は遮光筒の内面に植毛紙を貼り付ける改造をしてコントラストを向上させていますので、同様の改造を行うことにしました

補正レンズの内側の清掃も兼ねてまずは補正レンズを取り外します

遮光筒のサイズ(内側)を測定し、ピッタリはめ込むことのできる厚紙(ここでは絵はがき)を切出し、内側に植毛紙を貼り付けます

遮光筒を取り外すことができればいきなり植毛紙を貼り付けることもできるのですが、容易には分解できそうもなかったのでこの方式にしています

この方式だと後から取り外すことも可能ですし、ピッタリ作れば振動でずれることもありません

植毛紙は遮光筒の少し奥まったところに配置します

接眼部から見て遮光筒の先端が見えないギリギリのところ位置です

組み直して接眼部から覗くと・・・

写真だとそれほど暗くなっている感じがしないですが、目視の感覚では確実に10分の1くらいには迷光の量が減っているように感じました

実際に昼間の景色では劇的にコントラストが上がりスッキリした視界になりました

夜を待って光軸調整

赤道儀に載せ、CMOSカメラで星像を見ながら調整を行いました

内外像とも綺麗なディフィラクションリングが見えるので光軸が決まればかなり良く見えるのではないかと期待が膨らみましたが、ここで問題発生・・・

なんと一度光軸が合ったところで内像から外像にフォーカスを動かすと光軸が狂ってしまうのです

しかもフォーカスを元に戻しても再現性がなく光軸は合いません

フォーカス調整をするたびに光軸が暴れます

フォーカス調整で主鏡が前後するときにガタがあるようでこのままでは使い物にならないかも知れません

この固体だけなのかも知れないので再度フォーカス機構周りを調製して見ようと思います

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また新しい鏡筒がやって来た その4

今日は日中雲多めでしたが、午後から強い風が吹き夜になって雲が晴れてくれました

風は強いままでシーイングはグラグラで、気温もかなり下がって寒いです

さて、スタパに新しく迎えた口径114mmのニュートン反射鏡筒

昨日の各種鏡筒テイスティングでミラーが汚れているのと光軸調整が完璧でないのが気になりました

かなりじゃじゃ馬ですが本来の性能が出るように何とか試行してみることにしました

まずは分解

主鏡にはホコリが少し積もり、少し曇った感じがしますし斜鏡も少し曇っています

そこで水洗い

流水を充分にかけたあと薄めた中性洗剤をかけて指先でソッとスルスルこすります

その後また流水で充分に濯ぎ、最後に精製水をサラサラとかけて立てかけます

残った水滴はブロアーでシュポシュポ吹き飛ばします(それほど神経質に全部を吹き飛ばさなくても精製水は水垢が残りません)

パソコンで主鏡径と同じ円を描いて印刷し、円の中心に穴を開けて主鏡に被せてセンターマークを付けます

スッキリさっぱりの主鏡と斜鏡

もとに組み直してひたすら光軸調整

主鏡にセンターマークを付けたおかげでかなり合わせやすくなりました

結局最後は恒星で最終調整をしましたが、コントラストや解像度などがだいぶ印象が変わったように感じます

ミラーの洗浄や光軸調整などやはりニュートン反射式は初心者にはハードルが高いと改めて思いました

小さいF値は魅力ではあるのですが、個人的にはシュミカセ、マクカセなどの補正レンズが前面に付いているタイプが好なのだと再確認しました

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望遠鏡テイスティングで遊ぶ

今日は曇りのち晴れ、薄明終了後にまた曇ってしまいました

さて断捨離は度声やらで増えた鏡筒2本

右から114mmニュートン反射(D114/f500mm)、中央JSO Space10(D100/f1000mmシュミカセ)です

114mmニュートン反射の光軸調整がある程度のところまで追い込みできたので、従来からある左端のETX-90(D90/f1250mmマクカセ)と見えかた比較をして見ることにしました

それぞれ性格の異なる鏡筒ではあるのですが、見えかたの特徴などを把握するためサイドバイサイドで倍率を変えながら比較して行きます

Space10は全体に像が甘く、コントラストも低いです(このまま実戦投入は厳しいかも・・・)

光軸が完璧でない可能性もあるので、今後の調整や改造により改善ができるかどうか検討したいです

114mmニュートンは3種の鏡筒の中で口径が一番大きいせいか同倍率では予想外に像が像が明るく、Space10よりはコントラストも良いですが、光軸調整が完璧でないので高倍率では像が甘くなります

気楽に低倍率(50倍くらいまで)を楽しむのには良いと思います

ETX-90はコントラストは高く高倍率でも像が乱れないのですが、全体に像が暗めです

明るい天体を高倍率で楽しむのに向いた鏡筒ですね

この3機種はトラバースに同架可能な2.5kg未満なのですが、どうせなら他の鏡筒も試そうと比較してみました

右が114mmニュートン反射、中央SVBONY SA401(D85mm20-60倍フィールドスコープ)、左D80mmF10アポクロマート屈折です

同倍率では80mmアポが解像度がダントツで、SA401はやや色収差が見られ、114mmニュートンは明るさではわずかに勝るのですが、コントラストや像のキレが劣ります

ただし80mmアポは鏡筒のみで約4kg、114mmニュートン反射の倍近い質量です

気軽さという意味ではSA401や114mmニュートン反射に劣ります

さらに114mmニュートン反射に口径の近いセレストロンのC5(D127/f1250mmシュミカセ)との比較

質量はC5のほうが少しだけ重いのですが、長さが短いので取り回しという意味ではC5が勝ります

C5の迷光防止処理はSpace10より優れていて、コントラストが高く解像度が高いです

低倍率以外で114mmニュートン反射に勝ち目はない感じです

120mm短焦点F5アクロ屈折(D120/f600mmアクロマート)と114mmニュートン反射でも比較してみました

明るさやコントラストでは120mmアクロが優れますが昼間の風景では60倍くらいでも色収差か強烈に出て気分が良くないです

今回のテイスティングでは114mmニュートン反射は鏡面の清掃をしない状態で行ったので、清掃をすればもう少しコントラストが向上したかも知れません

初めは3機種だけで比較のつもりだったのですが、80mm~120mmクラスの手持ちの鏡筒の比較になってしまいました

おかげでニューカマーの位置づけや問題点など確認することができました

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