新しいハイブリッド観察会

今日は晴れのち曇り・・、夕方までは晴れていたのに・・・・

さて昨晩は素晴らしく良い天気。

惑星ライブスタックを初めて取り入れたスタパ観察会となりました。

眼視で木星を見て頂いた後に、その場でフリップミラーを切り替えてライブスタックしてディスプレイに木星の映像を映します。

眼視では慣れた人でないと良く見えない衛星の影が浮かび上がります。

シーイングがかなり悪かったのですが、熟練者でないとみえないレベルの模様がだれでも見えてしまうのはちょっと嬉しいです。

その後は定番の星雲星団の観察。

40cm望遠鏡の眼視では一部分しか見えない天体の全貌や、肉眼では簡単には見えない天体も電視の眼でバッチリディスプレイに。

もちろん電視の眼が苦手な幾つかの二重星や、明るい恒星の色の見比べなどハイブリッド方式ならではの観察会となりました。

SharpCapの惑星ライブスタック機能によりまた観察会の幅が広がった気がします。

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流星動画撮影の準備 その5

今日の日中はやや雲の多い天候でしたが夜は良く晴れました。

さて流星動画用の機材としてASI585MC+7.5mm/F2.0のセットをケンコーのスカイメモSに載せるシステムを紹介したのですが、手持ちのCMOSカメラ用レンズとして8mm/F1.6があること思い出しました。

ただこの8mm/F1.6は2/3″(=1/1.5″)センサー用のレンズであるため1/1.2″のセンサーサイズを持つASI585MCとの組み合わせでは四隅の部分に若干ケラレが生じます。

一方、7.5mm/F2.0はm4/3用レンズなのでケラレが生じることはありませんが、少し重いのが難点です。

実際にそれぞれを同じ条件で撮影してみないことには優劣が分からないので撮り比べをして見ました。

まずはm4/3用の7.5mm/F2.0

そして2/3″センサー用の8mm/F1.6

あら不思議、8mm/F1.6のほうが画角が広い・・・

その分四隅にケラレがでている感じです。

星像は8mm/F1.6のほうがシャープで、F値が低い分暗い星も写っている感じです。
(バックグランドの明るさは8mm/F1.6がやや暗いのでF値の違いよりも星像のシャープさが最微星には効いている感じがします。)

暗い流星まで写したいという面では四隅のケラレに目を瞑って8mm/F1.6が優れていそうですが、動画で明るい流星を見せるという面では7.5mm/F2.0のほうが画面が派手になる感じがしそうですし、写野の端まで安心して使えます。

どちらを常用レンズにするか悩ましいところです。
(個人的には7.5mm/F2.0かな・・・?)

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SharpCapで惑星ライブスタックを試す その2

今日もスタパ周辺は良い天気です。

季節はすっかり冬で、北側の日陰では霜柱が育っています。

夕方以降少し雲はあるものの空気が透き通った感じになりました。

さて先日画像取り込み用の定番アプリSharpCapで惑星ライブスタックを紹介しましたが、今夜も木星を撮って見ました。

難しい処理をしなくても(従来と比べると)本当に簡単に綺麗な画像ができてしまうので感動ものです。

もう以前の処理方法に戻る気がしなくなってきました。

画像のでき方がとても自然で、眼視で観察したときにとても条件が良いときの見え方に近いです。

当然ですがシーングが悪いと写り方もぼやけた感じになります。

画面上ではシーイングの状況によりリアルタイムに見え方が変化するのも分かり面白いです。

上の2点はいずれもスタパの40cm望遠鏡(LX200-40/D406mm/F4060mm)の直接焦点にNeptune-CⅡを取付けて撮影したものです。

今夜も月の撮影ができました。

よい感じで好天が続きますね。

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静岡に行ってきた

今日もスタパ周辺は良い天気。

さて昨日・今日と静岡県に行ってきました。

昨日の早朝スタートし、まずは富士宮市の「富士山本宮浅間大社」へ参拝。

全国の浅間神社の総本山という由緒ある社です。

そして何と55年ぶりの「三保の松原」散策。

中学1年のとき以来ですが、記憶通りの眺めでした。

お昼は清水港の魚市場で海鮮丼です。

平日午前限定15食のマグロ丼(超厚切りでした)を頂きました。

昼食後は日本平ロープウエイ(これも55年ぶり)で久能山東照宮へ

徳川家康が最初に葬られた場所です。

その後は日本平動物園で、国内で飼育されるホッキョクグマ(白くま)で最大と言われるロッシー君に会いました。

もちろんカピバラ君にもあいましたよ。

一夜明けて今日は「駿河國総社浅間神社」を参拝。

同敷地内で開催されている「どうする家康大河ドラマ館」で改めて徳川家康の偉業を勉強してから、家康の居城跡である「駿府城公園」を見学しました。

同所では今も天守台の発掘調査が行われていて、家康の偉業の片鱗が伺えます。

復元された「東御門・巽櫓(たつみやぐら)」とその資料館も見学しました。

静岡名所旧跡巡り最後は「登呂遺跡」です。

小学校の社会科の教科書でも見た記憶のある有名な遺跡ですが、様々な研究により弥生時代の農村の生活が垣間見られる資料館があり素晴らしかったです。

静岡観光の締めは密かに静岡県民のソウルフードとも言われている地場ファミレス「さわやか」のゲンコツハンバーグ。

ボリューム満点でお腹いっぱい・・・

腹ごなしにと、帰る途中の下部駅前にある「しもべ温泉」(山梨県身延町)に寄りました。

泉質が良く施設も綺麗で、とてもサッパリしました。

高速道路が繋がったおかげで山梨からの静岡観光がとても気軽にできるようになった気がします。

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SharpCapで惑星ライブスタックを試す

今日もスタパ周辺は良い天気です。

さていろいろな進化をしている天文関係のアプリケーションの世界ですが、画像取り込み用の定番アプリであるSharpCapがまた進化しました。(先日もSharpSolveというプレートソルブ機能が強化されたばかりです。)

SharpCap 上で惑星のライブスタックというか、動画撮影ースタックーウエーブレット処理までを一気にしてしまうと機能です。

インストールにはSharpCap のサイトから直接最新版をダウンロードする必要がありますが、インストールしなおすと「ツール」メニューに「ライブ惑星スタッキング/強化(実験的)」という機能を使うことができるようになります。

詳しい使い方についてはすでにYouTubeなどで解説されている方がいらっしゃるのでここでは割愛しますが、かなり便利な機能であると感じました。

目的の惑星をSharpCap上に導入し、ピント合わせー露光時間・ゲインの調整を行った後、適切なサイズのROI(縦横のピクセル数)にして、上記の「ライブ惑星スタッキング」を起動します。

起動するまで惑星画像はガタガタ動き、ざらざらです。

起動すると惑星画像はピタリと止まり、スタックが始まり少しずつ画像がなめらかになってゆきます。

スタック数は多め(可能なら500以上?)な方が画像がきれいになるようです。

ROIが大きいと取り込みスピードが遅くなるので、可能な範囲で小さくするのが「吉」なようです。

ウエーブレットの処理(スライダー調整)をして、画像を保存するとこんな感じ・・・

当日はそれほど良いしーイングではありませんでしたが、結構それらしく写りました。

ちなみにいつものように、FireCaptureで取り込みーAutoStakkert!3でスタックーRegiStax6でウエーブレット処理をしたのがこちら・・

当然ですが後処理なので現場でこの画像が見られていません。

どちらが好ましいか、正解なのかの議論は置いておいて観察をしている現場でリアルタイムに画像処理が出来てゆくというのは、観察会ではとても強力なサポート機能といえます。

画像処理技術に優れた方がじっくり処理した方がきっと良い結果を得られるのでしょうが、観察会などで多くの人に見てもらいたい場合や、私のように苦労せずにとりあえずの傾向が分かる画像が欲しい人にはとても有用だと思います。

ところで、このSharpCap のライブ惑星スタッキング機能には(どういうアルゴリズムか不明なのですが)タイムラプス機能というのがあって、1秒に1コマづつの画像を動画にして残すことができるようになっています。

1分間=60コマの動画を従来の方式で処理して作った画像がこちら・・

こうなると何が正解かわからなくなってくるのですが、少なくとも上の単体出力よりも粒状感が少なくなってより自然な感じになっています。

このライブスタック機能、1秒に1コマでなく10秒に1コマくらいが選べるようになると木星や火星の自転の様子が撮れるようになって面白そうなのですが、そんなニーズは無いかなぁ・・・

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流星動画撮影の準備 その4

今日もまあまあの天候。

夜は少し雲が広がりましたが、何とか星を見ることができました。

昨夜はASI585MC+7.5mm/f2.0のセットを赤道儀に載せ、ノートPCで連続で記録をするテストをしました。

全体で6時間半ほど通電テストを行い、ポタ電で電力をまかなえることが分かりました。

6時間半のうち4時間ほど連続記録を行い、7個の流星が写りましたのでピックアップして動画を繋げて見ました。

後半4個の流星は流れる方向とスピードからどうもふたご座流星群っぽい感じがします。

今年のふたご座流星群はかなり条件が良くて期待されているのでたくさん流れると良いですね。

4時間ほど撮影する中で7個の流星しか写っていなかったのですが、雲や航空機、木の枝の動きでも撮影されるので記録されたファイルは600を越えました。

全部を再生して確認して7個を見つけ出したのですが、4時間動画を見続けるよりはかなり楽かも知れませんが結構な作業でした。

4時間で100GBほどのデータになりましたが、2TBの外部SSDを入手しているので余裕で対応できそうです。

さて昨晩の反省ですが、使用した片持ちフォークの赤道儀は極軸望遠鏡が実質使えなくて、適当に北に向けただけなので画面の星が始めと終わりでかなりずれてしまいました。

いろいろ考えた末、手持ちのスカイメモSに雲台を直付けして、極軸合わせのときだけ雲台を外す方向にすれば、もう少し極軸の精度が高くなると判断し上のようなセットで進めることにしました。

とりあえずふたご群の極大までにもう少しテストをしたいと思います。

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流星動画撮影の準備 その3

今日日中は晴れていたかと思うと雨や雪が降るというめまぐるしい天候でした。

夜になってわりと天候が安定し、満月過ぎの明るい月が輝きます。
(気流は悪くガタガタですが・・)

さて流星の動画撮影についてASIStudioのASIMeteorCapでストレージ容量を節約しつつ流星の流れた部分だけの保存が出そうなことが分かりました。

今夜はASI585MC+7.5mm/f2.0のセットを赤道儀に載せ、ノートPCで連続で記録をするテストをしました。

ノートPC+カメラ、赤道儀、結露防止ヒーターを手持ちのポタ電に接続し、長時間撮影して電源の減り方や耐寒性、記録画像の数や容量などを確認します。

6~7時間撮影してくれればと思っています。

今回の赤道儀はビクセンのSP型を改造した片持ちフォークを使用しています。

フォーク式マウントだと一晩中連続で追尾させても子午線跨ぎで反転をしなくても良いからです。

全くの放置状態で撮影を続けてくれるので、ある意味ヒマなので40cm望遠鏡で木星の撮影をしました。

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満月の夜は

今日も日中は良い天気。

2週間くらい前に吊した干し柿がだいぶイイ感じにでき始めています。

さて今夜は満月。

雲間の月を写したので周囲がガタガタに見えますが、クレーターにほとんど影がないのが分かります。

実は今夜も夕方から雲が多くなってこの月を写した後にはすぐに曇ってしまいました。

都会ではあまり体験できないのですが、満月の夜は曇っていてもとても明るくて散歩ができてしまうほどです。

写真にすると昼間に写したのと区別が付かないですね。

満月の夜は部屋の灯りを消した後に窓から外を見ると、いつまでも夕暮れが続いているような感覚が続きます。

北極圏に近い北欧の白夜はこんな感じに近いのかも知れません。

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流星動画撮影の準備 その2

今日も良い天気・・・でしたが日没後にガチッと曇ってしまいました。

さて流星の動画撮影について調べていたらZWO社謹製の画像取り込み用アプリであるASI StudioにASIMeteorCapという流星撮影用のアプリが組み込まれていることが分かりました。

このアプリ、ASIのカメラをPCに繋いで撮影をすると動きがあったときだけどうがファイルを作成してくれるという機能があります。

流星だけでなく、航空機や人工衛星、雲などにも反応して記録してしまうので後から確認は必要なのですが、ズーッと流し撮りをするより圧倒的にデータ量を節約できますし、取りこまれたデータの中で何がしか動いているものを流星かどうか確認すれば良いので、確認がかなり楽です。(長時間流し撮りした動画をズーッと見張るよりかなり楽です。)

と言うわけでとりあえずASI585MCに名匠光学のF2.0/7.5mmを取付けたセットで撮影してみました。

使い方はASIMeteorCapのアプリを立ち上げ、カメラや保存場所などの各種設定をして
EnableRecordingボタンをクリックするだです。

事前に指定したホルダーに動きのあった部分の数秒間のデータが保存されます。

前述のように雲や航空機でもデータが残るので約1時間半ほどの撮影で67個の動画ファイルができていて、ざっと見たところでは流星はひとつだけ写っていました。(下の動画では同じ流星を2回繰り返し再生しています。)

流星群シーズンでもないのでこんなものかも知れませんが来月のふたご座流星群では少し真面目に試して見ようと思います。

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深夜の観察会

今日も良い天気・・・だったのですが19時過ぎから雲が広がってしまいました。

おかげで定番の観察会はできなかったのですが、本日のゲストはとてもノリの良い皆さんでお話しをしているうちに深夜に。

さあ寝ましょうかと空を見たら何と晴れている・・・・

雲間の月を写しましたが、その後も晴れたり曇ったり。

気温も低くなく、何となく解散することもなくダラダラとおしゃべりしながら星見しているうちにだんだんと双眼鏡や望遠鏡を持ち出し・・・と言った感じで結局月光浴しながらの観察会となってしまいました。

明日が辛いかな・・・?

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