少し真面目に画像処理

今日も雨降りの一日でした

2月、3月は少しバタバタしていたわりに天候の良い日も多く、各種機材のテストもしていたので撮りためた画像がとっちらかったままになっていました

きょうは少しだけ整理を兼ねて少しだけまじめに画像処理をして見ました

といっても撮って出しをコンポジットしただけですが・・・

まずは2月28日に20cm/F6.3で撮影したM1

この日は気流が悪く20cmの分解能が活かせる状態ではなかったのですが、それでも5枚ほどコンポジットしたらまあまあの画像になりました

ちなみに撮って出しはこちら

次に2月12日にOnstep化GP赤道儀に載せたC5(F4.5相当)での撮影

子持ち銀河M51です

小銀河が大きく拡がっている様子が分かります

続いて回転花火銀河M101

上の2点はオートガイドにより120秒の露光を掛けた画像を幾つか重ねています

でもまだまだ作品としてはスタック数が足りていないですね・・・

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またもや彗星に振られる

今日日中は良い天気でしたが薄明終了後になって曇ってしまいました

とは言え夕刻は西の地平線近くまで良く晴れていたので、少し話題になっているポン・ブルックス彗星を捉えられないかと準備しました

赤道儀化とASCOMRemote制御により俄然調子の良くなったAZ-GTi+70-200mm/F2.8+ASI585MCの組合せです

薄明終了前なので極軸合わせも超いい加減のまま木星でアライメントして、いざポン・ブルックス彗星と向けたのですが・・・・

彗星は既に木立の中に・・・・

どうも彗星には振られてしまうことが多いです

まあとりあえず枝の隙間にそれらしく写ったということで・・・

あまりにも残念なのでそのままの設定でスバル(M45)へ

片ボケが治っていないのでアダプターの見直しが必要かも知れません

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Onstep化GPとAZ-GTiのASCOM Remote制御 その2

今日も終日雨模様

菜種梅雨(なたねづゆ)らしいです

さて今日もASCOM Remote制御についてです

単純にASCOMのみの制御よりASCOMRemoteを用いることにより各機器の安定化が図れるのですが、もう一つの大きな利点として他のPCやOSの異なるスマホなどからも制御できるようになるという機能が加わります

実は昨日の時点でやり方がよく分からなかったのですが、今朝ほどT-Studioさまより天の声とも言えるコメントを頂きました

早速そのアドバイス(天の声)をヒントにいろいろ設定をして、AndroidタブレットのSkySfariで制御ができるようにしました

一番の肝はASCOM RemoteのデフォルトのIP設定が「127.0.0.1」なのですが、これだとローカル(PC内だけ)でしか接続ができなくて、PCの固定IPを「192.168.x.x.」のように設定するということでした

例によって備忘録を兼ねて一連の操作を記録しておきます

1)PCのモバイルホットスポットをONにしASCOM Remoteを立ち上げます
(ここではIPが赤枠内にあるように127.0.0.1になっています)

2)Setupボタンをクリックした後 Server Configurathionウインドウで
・Server Configurathionタブを選択
・Server IP addressのチェックボタンをクリック

3)すると使用中のPCのIPアドレス(ここでは192.168.1.12)が表示されるので選択してOKをクリック

4)Server Consoleに戻るのでIPアドレスが変更されていることを確認

5)SharpCapとStellariumの設定も前と同じですがSharpCapでは設定でマウントを選び直す必要があります(設定したIPアドレスのマントを選択します)

6)次にタブレット(もちろんスマホでもOK)でSkySfariの設定
設定で望遠鏡プリセットを選択し、「+プリセットを追加」をタップ

7)「ASCOMアルパカ接続」をタップ

8)なぜかステップ1/5からいきなり2/3になるがそういう仕様ということで
「手動設定」を選択、先ほどのIPアドレス(ここでは192.168.1.12)を入力
「デバイスのIPとポートを確認する」をタップ

9)正常ならば下記赤枠のような表示が出るので右上の「次へ」をタップする

10)ステップ3/3となりプリセット名が表示されるので必要に応じて変更し(ここでは変更無しで)「プリセットを保存」をタップ

11)登録されたプリセット一覧が表示される(ここでは既に保存された3つが表示されている)
制御したい望遠鏡のプリセットを選択(チェックが入る)

12)設定を閉じメインの画面に戻ったら下段メーニューの「望遠鏡」タップ、
「接続」をタップすると既にStellariumなどで制御している天体に指標が表示される
(ここではリゲルに向いていますがゼロスタートなら天の北極に指標がある)

この状態でPCのStellariumからもタブレットのSkySfariからも天体の導入が可能になり、それぞれの制御を共有できています

上はAZ-GTiの制御をしていますが、
ASCOM Remoteの Server Configurathionウインドウでマウント、カメラなどの変更
SharpCapとStellariumでマウント変更
SkySfariでもプリセット変更をすれば

Onstepでの制御も可能です

こうなるとPC側でStellariumを立ち上げずSkySfariを無線リモコンとして使っても良いです

他にも使い道がいろいろありそうですが、とりあえず導入用アプリを無線化して使えるのは便利ですね

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Onstep化GPとAZ-GTiのASCOM Remote制御

今日は雨がちの天候

さてASCOM RemoteについてOnstep化したGP赤道儀と赤道儀仕様にしたAZ-GTiで制御できるようになったので一連の操作を備忘録としてアップしておきます

1)GP赤道儀のOnstepにしてもAZ-GTiのSynscanもとりあえず立ち上げて架台が制御できるようにします

またPCの設定からモバイルホットスポットをONにしておきます

2)インストール済のASCOM Remoteを立上げ「SetUp」ボタンをクリックします

3)Server Configurathionウインドウで以下を選択後【OK】をクリック
① Telescope(架台)を選択
② 接続している架台(ASCOMドライバーがインストールされているものが表示される)を選択
③ Cameraを選択
④ 使用するカメラを選択
⑤ Concurrent Accsessにもチェックを入れます

4) セットアップが完了すると下記のようにカメラと架台が接続されたことが表示されます

5) SharpCapを起動し、ファイル → SharpCapの設定 で「ハードウエア」タブの「マウント」で「Onstep・・・(ASCOMRemoteServer)」を選択します

6) その後カメラを接続し、「望遠鏡制御」ウインドウで「接続済み」にチェックを入れ操作がアクティブになることを確認します

7) Stellariumを起動し、望遠鏡操作 → 望遠鏡の設定 でラジオボタン「ASCOM」を選択
「ASCOM対応望遠鏡を選択」から下記画面にして
① 使用する架を選択
② 一番上に「Trace Alpaca」と表示されていればOKです

フ~ッ・・・、少し端折りましたが以上が一連の作業です

ASCOMRemoteを使わないときと比べると一手間増えることは確かなのですが、増える手間はASCOMRemoteを先に立ち上げる部分だけなので、騒ぐほどたいへんな手間でもないです

以上の設定にしてからアプリがフリーズしたり、操作が不調になったりということなくなり階調に運用ができています

WindowsPCでの制御では以前から何となく信頼感が薄く、ASIAIRを使うときのような安心かというか快適性が今ひとつだったので一歩前進という気がしています

ここでは最低限の機器の接続しかしていませんが、ガイドカメラ、フォーカサー、フィルターホイールなど機器が増えれば増えるほど不具合のリスクを軽減できるはずなので早めになれておくほうが良いと思っています

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Onstep化GP赤道儀のASCOM Remote制御

今日は薄曇りのちドン曇りの天候

ここ数日AZ-GTiを赤道儀仕様に戻すに辺りより安定した動作をさせるためにASCOM Remoteでの制御を導入しました

現状Windows上でASCOM接続で幾つものアプリや機器を制御させようとしたり、スマホなどからも制御使用とすると、動作が不安定になったり場合によってはかなり危険な状態になったりすることがあるようです

いつもいろいろ教えて頂いているT-Studioさまよりアドバイスを頂いて、同氏のサイトで紹介されているASCOM Remoteを導入することにより各種アプリ間と機器の連携が滞りなく行われるようにできる事が確認でしました

そんな訳でこれに気を良くして今日はOnstep化したGP赤道儀もASCOMRemoteでの制御ができるように設定をしてみました

写真では分かりにくいですがASCOMがリモートサーバーの形で働くようになって、ASCOMの上位互換であるAlpacaで制御するのと同等の効果があるそうです

立上げにASCOMRemoteを立ち上げて架台やカメラをセットアップするというひと手間が必要になるのですが、ひとたび接続が済めば従来以上の安定感でフリーズとか無しに操作ができるようです

天文ドームの40cm望遠鏡もStellariumで制御しているのですが、わりと頻繁に制御が外れることがあるので追々ASCOMRemoteの導入をしてみようと考えています

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AZ-GTiを赤道儀仕様に戻す その3

今日は昼過ぎまで雪でした

雪の隙間でいつの間にかムスカリの花が咲いていました

その後晴れ間が拡がり夜にはスッカリ晴れてくれました

週末で天候が心配ですが40cm望遠鏡で月の撮影会ができました

さて昨日紹介した赤道儀仕様に戻したAZ-GTi、70-200mmnカメラ用望遠レンズ+ASI585MCでの実写テスト結果です(以下の画像は全て200mm望遠端、GAINは252固定で撮影しています)

まずはりょうけん座の球状星団M3です

15sec×32(総露光480Sec)ですダーク補正無しなので輝点ノイズがでていますが、赤道儀の追尾精度に準じた長さになるので(これはあまり精度は良くない見本ですが)、経緯台のときのウネウネした感じの線ではなくなり、少し見栄えが良いです

またガイドズレによる縁がでますが経緯台のときのように視野回転がないです

ただピント調整が甘かったのと、なぜか画面中央付近から右側がコマ収差のようにボケて光軸が合っていないようです

ダーク画像を撮影し、ダークノイズ補正をかけピントをさらに追い込んだのがたのがこちら

輝点ノイズが消え、画面右側のボケがかなり改善されました

経緯台仕様のときには露光時間を最長15秒にしていたのですが赤道儀にしてまあまあ追尾もできているので30秒で撮影してみました

30sec×32(総露光960Sec)です

15sec×32のときよりも一段階暗い星まで写ります

ガイドズレによる縁も(個人的には)許容レベルです

これくらい露光がかけられると系外銀河など淡い天体も積極的に写そうという気になります

おおぐま座のふくろう星雲M97とサーフボード銀河M108です

30sec×20(総露光600Sec)、月明かりの影響で画面の明るさが変です(やっぱりフラット補正が必要ですかね・・・)

おとめ座の銀河団マルカリアンの鎖のあたりも

30sec×17(総露光510Sec)です

月明かりのない夜にダーク、フラットをしっかり撮って再度狙ってみようと思います

今回の撮影では
・カメラ用ズームレンズ70-200mm/F2.8+ASI585MC の組合せでの試写
・赤道儀仕様のAZ-GTiをASCOM Remote経由で制御した場合の挙動確認
・赤道儀仕様のAZ-GTi使い勝手の再確認
などを目的として行ったのですがいずれもほぼ満足の行く結果になりました

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AZ-GTiを赤道儀仕様に戻す その2

今日も良い天気

月が明るいです

さて赤道儀仕様に戻したAZ-GTi、軽量鏡筒に特化するということで、できるだけ軽くて、できるだけF値の明るいものということで結局70-200mmの望遠ズームレンズ(TAMRON70-200mm/F2.8)を載せて見ることにしました

このレンズCANON EFマウントのレンズに EFマウント→m4/3マウント変換アダプターを付け、CMOSカメラ(ASI585MC)側にm4/3マウントアダプタ-を取付けています

CANON向けレンズはカメラに取り付けないと絞りが制御できないので、この使用環境で開放(F2.8)でしか使用できません

少し古いレンズということもあり開放だと青ハロが少し気になります

そこでマウントアダプタ-内にUV/IRカット+CLSフィルターを詰め込んで使用することにします

写真用レンズなので望遠鏡ほど鋭い像が得られるか微妙ですし、他にも軽量な鏡筒はあるのですが、F2.8というのはかなり魅力です

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AZ-GTiを赤道儀仕様に戻す

今日は曇りのち夜になって晴れ

月がきれいです

今日の月の写真、200mmの望遠レンズ(TAMRON70-200mm/F2.8)+ASI585MCで撮影しました

いつもより小さくて寝ぼけた画像ですが、200mmの望遠レンズだとこんなものかと・・・

さて経緯台仕様に戻したAZ-GTi、どうも良いところがないです
・今ひとつ動作が不安定
・長秒露光では画像回転が激しくてセンサーの画角がもったいない
・配線が絡む
などなど単なる観望レベルなら良いですが、それなりの画像を得たいと思うとやはり無理があるような気がします

バランスウエイトの分重量増になるにしてもいろいろな面で赤道儀仕様にして運用した方がメリットが多いように思います

ということでまた赤道儀仕様に戻す事にしたのですが、1月19日に紹介したスカイメモSの微動雲台改造のときに使用した部分をそのまま置き換えることにしました

上はスカイメモSが載った状態ですが、アルカスイス金具で固定しているだけなので、AZ-GTi側にもアルカスイスの受け金具を付ければ簡単に赤道儀部分を入れ換えることができます

強度の面や不注意で取付ネジを廻してしまわないかなど不安はあるのであまりお奨めできないのですがとりあえず簡単に赤道儀化ができました

スタパの自動導入赤道儀としてはAZ-GTiとAM5の間にOnstep化したGP赤道儀があるので、AZ-GTiは2kg以下の軽量機材向けと割り切って使うこととして、強度面の脆弱性には目を瞑ることにしました

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経緯台仕様のAZ-GTiでの電視観望 続き

今日は雪の一日

昼間はず~っと降っていましたがほとんど積もることなく、夜になって晴れ間が出る天候になりました

雲は結構高多いし、気流は悪いし、月は明るく、気温がグンと下がったうえに風が強く、天体観測向きの夜ではないですね・・

さて経緯台仕様に戻したAZ-GTiでの電視観望、昨日は配線がグルグル巻きになると言う話をしました

ベランダ観望ならそんなトラブルが起こることはないのでしょうが、視界の開けた場所での贅沢な悩みかも知れません

下はおとめ座の銀河団M84付近から銀河が連なるマルカリアンの鎖と呼ばれる宙域

8secx23stack(184sec)x2(総露光6分)のコンポジットです

銀河がそこそこ見えるように処理をすると非冷却カメラでダーク補正も掛けていないので画像は荒れウネウネと輝点ノイズが気になり、画像回転もかなりあって観賞用には少し無理があるように思います

下はりょうけん座の球状星団M3、8secx38stack(304sec)x4(総露光20分)で星団の広がりが分かる少し迫力のある写りになりました

とは言え輝点ノイズのウネウネと画像回転の大きさはトリミングしない限りどうにもならないです

眼視観察を併用しない電視観望なら赤道儀仕様に戻すのが無難な気がしてきました

実は今回のAZ-GTiの使用にあたっては先日(いつもいろいろ教えて頂いている)T-StudioさまよりASCOM Remoteを用いたテストをかねていました

少し前に経緯台仕様に戻したAZ-GTiを従来のそのままASCOMでSynscan+SharpCap+Stellariumの組合せで使用したときに頻繁にフリーズが起きていました

ASCOMが悪さをしているような気がしていたのです

ASCOM Remoteを組み合わせるとこの辺のトラブルが解消できるのではないかと考えたわけです

結果はかなり快調で、調子に乗りすぎて配線が首つりを起こすというトラブルが発生してしまいました

まだ使いこなしているわけではないですし、ネット上でもASCOM RemoteはT-Studioさま以外にほとんどの紹介例の無い状態です

追々このブログでも紹介できればと思います

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経緯台仕様のAZ-GTiでの電視観望

今日は曇り空のスタパ周辺

昨晩は経緯台仕様に戻したAZ-GTiにZenistar66SD(D66/f388mmx0.8)+ASI585MCで電視観望をしました

気流がとても悪く短焦点ならそれほど星像に影響は無いかと考えての選択

プレセペ星団(M44)8secx32stack(256sec)です

1/1.2インチセンサのASI585MCでは周辺像まで良好ですし、輝星のハロも少なめです

経緯台追尾のため6分強の露光でも視野の回転が少し気になります

ダーク補正無しでの撮影のため輝点ノイズが線状に写ります

次は同じくかに座の散開星団(M48:通称パックマン星団)です

こちらは8secx75stack(600sec)の露光のため視野回転がより大きくなっています

経緯台仕様での露光は10分程度が(個人的には)我慢の限界かな~と思います

続いてりょうけん座の子持ち銀河(M51)です

8secx23stack(184sec)です、淡い銀河をあぶり出そうとすると画像が荒れます

8secx23stack(184sec)を4セット撮影しコンポジットしたのがこちら

淡い部分のディテールが少し鮮明になります

下は超定番おおぐま座の銀河M81-M82です

16secx19stackを2セットコンポジット、総露光608secです

経緯台のため画像回転はあるし、非冷却のカメラでダーク補正もしていないので輝点ノイズがカラフルですが、追尾も正確で現場で電視観望をする分には充分な写りです

ただし経緯台仕様で調子に乗ってあちこち鏡筒を振り回していると、いつの間にか配線が架台にグルグル巻きになって首つりしそうになっていました(実は冒頭の写真で既に配線がグルグルになっています)

赤道儀仕様のように子午線跨ぎで鏡筒を反転させることなく、より近い経路で天体を導入する仕様のようです

AZ-GTi自体眼視観察が主体で電視観望を重視した設計でないためでしょう(続く)

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