GW初日の今日は大荒れのスタートで昼は雨や雷でしたが、夕方から回復し、夜にはすっきりと晴れてくれました。
この時期は天候が変わりやすいので雨具や、一枚余分の上着などご用意されるのが良いですね。
スタパ周辺ではカラマツの葉がだいぶ膨らんで、日に日に緑が濃くなっています。この時期は朝と夕方で緑の濃さが違うのに気が付くほどの変化を見ることができます。
新緑の見頃は今年もGW明けとは思いますが・・・
さて、小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワの近傍を離脱し、地球帰還の途についたとのニュースが報じられました。(詳しくはJAXAのこちらを参照下さい。)
多くのかたの認識では、地球に小惑星のサンプルを持ち帰れなければ「失敗」ということなのかもしれないのですが、「はやぶさ」のミッションというのは考え方が少し違うようです。「はやぶさ」はこれまでの日本の宇宙計画の中であまり実施されていない、様々なチャレンジがミッションに組み込まれていて、地球に本当に戻れるかどうか解からない今の時点でさえ100%以上の成果をあげたと当事者達の中ではいわれています。
地球に戻ってこれればすべとの人が文句なく成功と言ってくれるのでしょうが、今の「はやぶさ」はまさに満身創痍「戻ってこれたら奇跡」くらいの気がします。
4基のイオンエンジンのうちまともなのは1基だけ、3基の姿勢制御用アクションホイールのうち、こちらもまともなのは1基のみという状況、しかもイオンエンジンは設計寿命に近付いており、地球帰還までには設計寿命の倍近い時間働かなければならなくなるのです。
こんな状況のなか、それでもあきらめずに最善を尽くしながら運用を続けているJAXAのメンバーは尊敬に値すると思っています。
たとえサンプルを持ち帰れなくとも地球近くまで帰ってこれたら、私としては大成功なのではないかと思います。
「はやぶさ」が帰るまで、祈りを込めてスタパの夕食にはララバイ・オブ・ミューゼス(はやぶさの応援組曲です)を流すつもりです。
頑張れ!はやぶさ・・・