惑星を全部見る

国立天文台と日本望遠鏡工業会では、「惑星ぜんぶ見ようよ☆」キャンペーンを開始しました。詳しくはアストロアーツのサイト(http://www.astroarts.co.jp/news/2007/06/01eight-planets/index-j.shtml)やキャンペーンの親サイト(http://www.eight-planets.net/index-j.html)をご覧頂くのが良いと思いますが、6月1日から1年間の間に肉眼でも望遠鏡でも何でも良いから(冥王星が抜けて)8個になった惑星をできるだけたくさん観察してくださいというキャンペーンです。
14等星の冥王星を見ようと思うと最低でも30cmクラスの望遠鏡が必要になるのですが、天王星、海王星は双眼鏡で、それ以外の惑星は全て肉眼で見ることができるのでこんなキャンペーンが産まれたようです。
惑星を観察した数によりブロンズ・シルバー・ゴールドと3段階の認定書がもらえますので挑戦して見てはいかがでしょうか?
ただ以前にも書いたことがありますが、水星は太陽のすぐ近くを公転しているので、太陽から遠く離れて見えることはなく、条件の良いときでも日没後の西の地平ギリギリか、日の出前の東の地平ギリギリにしか見ることが出来ません。(詳しくは2月7日の当ブログ参照)
せっかくですのでスタパとしてもぜひこの認定書を頂こうと密かに観察を始めました。

 6月の上旬は日没後に水星を観察するのに好条件だったので、ずっと狙っていたのですが、天候に恵まれずとうとう観察することが出来ませんでした。
写真は一昨日6月11日の夕刻撮影したものですが、雲に邪魔をされて水星を見つけることができませんでした。この写真の時刻では右下の木の中あたりに水星があるはずでした。
昨晩(12日)も同じような天候で、水星を見ることはできなかったのですが、早めに夜半以降に見える惑星たちを押さえておくことにしました。
はじめに観測の絶好期を迎えた木星を見ると、年に何度とない絶好のコンディション。木星面がブツブツ、モコモコと泡だって見えるほど・・・
直ちに観測準備に入ったのですが、肝心のパソコンが起動できない・・・。どうも電源系統のトラブルのようで全く反応しない。あきらめようかとも思ったのですが、あまりにも良く見える木星をただ指をくわえて見ているだけというのもシャクです。
よほどン十年前にやっていた手書きのスケッチを採ろうかしらとも思ったのですが、細かいところが見えすぎて、とてもスケッチをするには荷が重すぎでした。
 ようやくほとんど退役状態のデジカメ(ニコンクールピクス995)で撮影することを思いつき撮影したのがこの写真です。
勢いで明け方まで頑張って、天王星、海王星、火星の撮影もしました。天王星、海王星は初めて撮影しました。小さく暗いので少し苦労しましたが、コンディションがよかったので何とか丸く写りました。

同じスケールで火星(左下)、天王星(木星の右上)、海王星(右上)を並べてみました。
奥行きが感じられてなかなかいい感じだとひとり悦に入っています。

 そんな訳で早速、認定書を申請したのですが、ルール上水星を見ないことにはゴールドはおろかシルバーの認定書もいただけないようです。
いずれ水星は見ることにして、とりあえずブロンズの認定証を頂きました。(申請したらメールで送られてきました。)
久々に思い切り気合を入れて観測、データ整理をしたのでかなり疲れましたが、なんともいえない充実感です・・・

それにしても天文台のパソコン、そろそろ買い替えでしょうかね・・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
カテゴリー: 天文関係, 月・惑星 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください