2インチアイピース

夏休みもあとわずか・・・
子供たちは、そろそろ宿題の追い込みにかかっている頃でしょうか?
毎年そうなのですが、お盆休みが終わるとスタパ周辺では
急速に秋の気配が濃くなり始めます。

スタパのコスモスも早咲きのグループは満開が近くなっています。
朝晩の気温もグンと低くなって長袖がないと、かなり寒い思いを
することになります。
さて、今日のお題は「2インチアイピース」
望遠鏡に詳しくない方のために簡単に説明しますと、
現状、望遠鏡のアイピース(接眼レンズのことです)には、3種類の
太さ(差し込み部分の径)があります。
はるか昔は24.5mm径の差込(ツアイスサイズ)と36mmのねじ込み式の
2タイプだったのですが、20年位前から31.7mm径のアメリカンサイズ
といわれるタイプが主流になりました。
さらに10年位前から2インチサイズ(50.8mm)といわれるタイプが
長焦点(おおむね30mm以上)のアイピースに採用されるようになりました。
なぜ、だんだん太い径のアイピースが作られるようになってきたかと
いいますと、低倍率で広い視界を得るためには太い径のものが
必要だからです。
同じ長さの筒であれば、太い筒の方が広い範囲を見ることができるのと
同じことです。
いつも書いているように望遠鏡というのは高倍率よりも、
低倍率のほうが楽しいことが多いのですが、そのことがだんだん
たくさんの人に知れ渡って、太いアイピースが市民権を得ることが
できるようになってきたのだと思います。
もちろん「大は小を兼ねる」で、50.8mmのアイピースが使える
望遠鏡にはアダプターを介して31.7mmも24.5mmのアイピースも
使えます。
そんな訳でマニア向けの望遠鏡は50.8mmのアイピースが使える
ものが主流になってきました。
逆に24.5mmしか使えない望遠鏡は、入門用やトイグレードの
ものが主流で、このサイズで良いアイピースを入手しようとしても
難しくなってしまいました。

写真はスタパにある2インチアイピースのラインナップです。
大きさ比較のため左端だけ31.7mmのアイピースを置いてあります。
50.8サイズはみな大きくて、入門用望遠鏡に取り付けるのは
少し無理がありますね。
ある程度、使う望遠鏡を選ぶ必要がありますネ。
(続く)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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