この季節にしては珍しく1週間近く好天が続きました。
ほとんど雲のない夜が多く、絶好の天体観測日和といいたいところですが、
9日が満月で、暗い星を見るのには少し無理があります。
以前は満月というと天気が良くても「骨休め~」などといった感じて
個人的に星を見る機会が少なかったのですが・・・・
最近は月光浴散歩ですっかり味をしめて、星景写真を撮るのが楽しみに
なってきています。
この写真、固定撮影といってフイルムカメラの頃にはとてもポピュラーな
写真でした。カメラを三脚に載せてシャッターを開いたままにしておけば
だれでもわりと簡単に撮影できたからです。
でも、デジタルカメラだと長時間シャッターを開いたままにすると
やたらにノイズが大きくなって、鑑賞に堪えない写真になってしまいます。
そんなわけでデジタルが主流になってからはあまり見かけない時期がしばらく
ありました。
最近になって、デジタルカメラの性能が向上したのと、短い撮影時間の
写真をソフト的に合成して長い星の軌跡を表現する手法が一般的になってきました。
星の軌跡の写真だけなら(晴れていれば)いつでも撮れるのですが、風景も
一緒に写し込もうと思うと月のある日のほうがベターです。
(都会のように人工照明で風景が照らし出されていれば別ですが・・)
星がきれいに見える場所で風景と星を一緒に写し込もうと思うと
月の光を借りるのが一番手っ取り早いです。
月の光は日にちと時間で一定でないため、その時々でどのような写真が
できあがるか楽しみな面もあります。
この時期は冬よりも気流が落ち着いているので、高倍率での惑星観測にも
向いています。
惑星は明るいので、月があっても観測に支障がありません。
そういった意味でこの時期は晴れていればいつでも星が楽しめる
時期といえます。
見方を変えればどんなコンディションの空でも、工夫をすれば星を楽しむことが
できるのかも知れません。
長くこの趣味をしていると、どうしてもコンディションの良い日ばかりを
狙って星を見ようという気持ちが強くなるのですが、もっとどん欲に星の
楽しみかたを研究すべきかも知れませんね。