卓上ドブソニアン BonW

星好きのかたはドブソニアンという望遠鏡の形式をご存じと思いますが、
できるだけ口径の大きな望遠鏡を簡素な架台で軽量に作り、とりあえず
大口径の望遠鏡の見え味を楽しもうという趣旨のものです。

従って、卓上で使うドブソニアンというのはその趣旨から少し外れた仕様と
言うことになります・・・。

 

写真は15cmニュートン式反射望遠鏡用のドブソニアン架台
(国際光器 WHITEY DOB用)です。

ニュートン式のように筒の上部から覗くタイプの望遠鏡の場合は
地面に直置きが覗く位置の高さから考えて一般的です。

しかし、屈折望遠鏡や反射でもカセグレイン系の下から(筒先の反対側から)
覗くタイプの望遠鏡の場合、上の写真のような一般的なドブ架台ですと
天頂に向けたときには、地面に這いつくばって見なければならなくなってします。

というわけで屈折式を一般的ドブ架台に載せようと思えば、必然的に
卓上型になるというわけです。

卓上型というと何となくかわいらしい小さな望遠鏡を想像するかも
知れませんが、スタパ流卓上ドブソニアンは下のようなかなり
ゴツいものになります。

 

前からスタパにある15cm屈折アクロマートの「ブラック」(笠井トレーディング
・シュワルツ)は個人的には好きな望遠鏡なのですが、赤道儀に載せて
使おうと思うと、気が滅入るくらい大袈裟になってしまい、ついつい
出番が少ないという、かわいそうな状況にありました。
(「ブラック」について詳しくはこちら)

お手軽に使えないものかといろいろ検討したのですが、「ブラック」を
載せるとなると経緯台でもかなり大がかりなものになってしまい、
架台や三脚の置き場所にも困ります。

そこで「ブラック」をドブ架台に載せようということになったわけです。

一時は一から架台の自作も考えたのですが、ネットオークションで
出物を見つけたので慌てて落札しました。

架台の幅の関係上うまく載せられるかが一番の心配だったのですが、
耳軸をほんの少しヤスリで削り、耳軸と鏡筒バンドを繋げるアルミプレート
(ホームセンターで売っていたアルミ板に4カ所穴を開けただけ)を
用意しただけでうまく載せることができました。

 

この「ブラック」かなりトップヘビーで、そのままだと接眼部が下側の
台座に引っかかり天頂を向きません。

接眼部側に重りやらサブスコープやらを取り付けてなんとかバランスを
取って天頂を見られるようにしましたが、その分かなり重くなってしまいました。

気楽に持ち歩けるかというと、もう少し改良の余地もあるように思いますが、
赤道儀に載せて使うことを思えば大幅に軽快になっていると思います。

 

というわけでこの春から夏にかけて、ホワイティ-ドブの架台にのった
ブラック(Blak on WHITEY = BonW)活躍してもらおうと思っています。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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