今日は気持ちの良い青空が広がりました。
この時期(当然ですが)、晴れれば空はすっかり夏そのものです・・・
さて、ご存じのかたも多いと思いますが、7月22日、日本の南西諸島で
皆既日食がおこります。
国内で皆既日食が見られるのは46年ぶりのことのようで、天文業界では
だいぶ前から大騒ぎになっているのですが、ここへ来て一段と騒ぎが
大きくなっているように感じます。
もちろん私も出かけたかったのですが、夏休みに何日間もペンションが
お休みを頂くということに凄く気が引けてしまい、断念しました・・・
ただ、南西諸島まで出かけなくても、国内ではかなり深く欠ける部分日食を
見ることができます。
スタパ周辺(=中部・関東地方周辺)では下の図くらいまで欠けます。
ステラナビケータでシミュレートしたもので7月22日11時05分頃の状態です。
このくらい欠けてくれると「日食」という感じをそこそこ楽しめると思いますし、
マスコミもかなり騒ぐのではないかと思いますので、当日の天候さえ良ければ
かなりたくさんのかたが、ご覧になるのではないかと思います。
さて、ここで問題なのは太陽を見るときの安全性についてです。
太陽を直視することによる眼へのダメージについては、最近かなりうるさく
言われるようになっていて、
“まぶしくない”=“安全”は間違い
ということになっています。
つまり
×黒い下敷き、色のついた下敷き
×アクリル板、プラスチック板
×CD、DVD
×スモークガラス
×黒いゴミ袋、お菓子の袋など
×写真撮影用の減光フィルター(NDフィルターなど)
×ろうそく等で煤(すす)を付けたガラス板
×現像済みフィルムの黒い部分(切れ端)
昔は当たり前にやっていた、太陽のまぶしさだけを弱めて観察する方法
ですと、紫外線や赤外線がカットされないまま、眼にダメージが与えられる
ということが指摘されています。
詳しくは世界天文年のページで解説されているのでご覧下さい。
http://www.astronomy2009.jp/
太陽観察用というしっかりした表示のあるものを使うことが推奨されています。
スタパでは7月21日にご宿泊頂いたお客様と一緒に日食グラス(上の写真)や
先日ご紹介した太陽専用望遠鏡「みかん」で日食の観察をしたいと思っています。