映画などで双眼鏡をのぞくシーンがあると、(最近はどうか知りませんが)
必ずと言って良いくらい、のぞいた先の見え方は下の写真のようになって
います。
私が子供の頃は双眼鏡をのぞいたときに、このように見えず不思議に
思ったことがありました。
大人になって冷静に考えれば左右の望遠鏡で同じモノを見ている訳なの
ですから、視野が八の字形に見えるわけは無いことが分かります。
もし左右の視野がずれて見えるとすれば、下の写真のように像もずれて
見えるはずです。
このように見える理由のほとんどは左右の眼幅調整ができていないのが
原因です。
双眼鏡というのは(おもちゃは別ですが)左右の鏡筒がヒンジで接合されて
いて、ある程度広げたり閉じたりすることができるようになっています。
これがピタリと決まれば、下のように左右の目で見ている像がぴったり
ひとつになって見えます。
眼幅がうまく合わせられないまま見ていると、眼が無理矢理(ひとつに
見ようと)調整しようとして、頭が痛くなってきたりします。
双眼鏡を見るときはしっかり眼幅を調整しましょう。
しっかり作られた製品ですと、眼幅の間隔を示す目盛りが付いています。
自分の目幅を覚えておけば、のぞく前に眼幅を調整できて素早く観察が
始められます。