今日は本の紹介。
誠文堂新光社刊 天体観測の教科書「星食・月食・日食観測」 です。
「星食」というのは星が星を隠す現象の総称ですが、月食や日食も広い意味では
星食の一種です。
様々なパターンの星食があるのですが、アマチュアでもある程度精密な観測が
できれば、プロがカバーできないデータを得ることができて、サイエンスな
部分への貢献ができやすい分野でもあります。
ここしばらく天体観測の入門書はあっても、アマチュア向きのこういった
観測の解説本というのはほとんどありませんでした。
あまり観測という地道なものが流行らない時代だったのかも知れません・・・。
でもここのところ誠文堂はなぜか観測のほうに力が入っていて、このての
本がシリーズ化されそうな勢いです。
これだけ硬派な本は従来はあまり売れなかったのかも知れませんが、
高齢化が進み、余暇の時間が増えた結果、単に星を眺めるだけでなく、
観測という一歩踏み込んだ部分へのニーズが生まれてきているのかも知れません。