明日はいよいよ国内で46年ぶりに見られる皆既日食がおこります。
皆既が見られるのは奄美大島などごく一部ですが、日本全域で
部分日食が見られます。
(私の星関係の知り合いはかなり多くが本州を離れています。)
天候が少し心配ですが、かなり深く欠けるので、ぜひ多くのかたに
観察していただきたいと思います。
ただ、以前にも紹介しましたように肉眼で太陽を直視すると、眼に大きな
ダメージを受けます。
また、私たちが子供の頃に推奨されていた、黒い下敷きやススを塗りつけた
ガラス板なども可視光だけ減光して、眼に有害な紫外線や赤外線はカット
されないため、危険なのでやめましょうということになっています。
生兵法は大けがのもとというわけです。
ちゃんとした日食グラスを使えばよいのですが、どこも品薄で今からの
購入は難しいかも知れません。
でも、直接太陽を見なくても欠けた太陽を観察する方法はいくらでも
あるので心配はいりません。
以前紹介した国際天文年の日食特設サイトでもいろいろ紹介されています。
中でも一番安全で、手っ取り早いのがこれ・・・
木陰の木漏れ日を見る方法です。
普段、木漏れ日は何気なく見ていて気付かないのですが、地面に映る
一つ一つの木漏れ日は丸くなっています。
これは、木の葉の隙間がピンホールカメラの役目をするためです。
このため部分日食のあいだ(特に欠ける度合いが大きいと)地面に映る
木漏れ日が欠けた太陽の形に映し出されます。
少し不思議な光景ですが、無数の三日月の形が地面に映し出されて
楽しいです。
ぜひお試し下さい。