ラプトル50 改造講座 第7弾 (ラプトル赤道儀化計画 -その3-)

昨晩は雲海が出て下界の光を遮ってくれたため、年に何度とない最高の星空
でした。

一夜明けて、真っ青な青空に紅葉がまぶしかったです。

さて、米オライオン社のミニEQ赤道儀を詳しく紹介しましたが、いよいよ
ラプトル50の純正三脚に載せるため改造をしました。

といってもそれほどたいした作業ではなく、ラプトル用三脚架台の
固定用ねじ穴(6.5mm径)をミニEQ固定用のM10ネジが通るように広げて、
収まりよく固定できるように角座を2枚とつまみ付きネジを用意したくらいで
(全て手持ちの材料で何とかなったこともあり)、1時間とかからない
作業でした。

 

モードラのスピード調整が面倒かと思ったのですが、実際に使ってみると
「ああ、ちょっと遅れたからもう少し早く」とか「今度は進みすぎたから、
もう少し遅く」などと、のぞいているうちに10分ぐらいは視野内に留めて
おくくらいの調整はすぐに慣れてしまいます。

実際に100倍くらいの倍率だと視野中心に持ってきても、モードラ無しだと
1分もしないうちに日周運動で視野の外に動いてしまいます。

100倍の倍率で10分視野に留めておくレベルの追尾精度でも、眼視観測では
充分落ち着いて観察することができます。

月・惑星の拡大撮影にしても、日周運動によるブレを大幅(約10倍)に抑える
ことができるわけで、10倍のシャッタースピードを使うことができることに
なります。

という訳でこのミニEQ赤道儀を導入することにより「ラプトル赤道儀化計画」
の目的はほぼ達成できたといえます。

今後、このセットで いろいろ遊んでみたいと思います。

ところで、今回はミニEQ赤道儀のカメラ用ネジで改造ラプトルの鏡筒を
取り付けましたが、ミニEQ赤道儀にはラプトル50鏡筒を無改造で載せる
ことが可能です。

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鏡筒の接眼部側の固定ネジを赤道儀の筒先よりの穴にに固定し、留まっていない
接眼部側はヒモで縛るという荒技ですが、固定バンドなどをうまく使えば
充分実用になると思います。

ラプトル50側の改造を良しとしないかたにはお奨めですネ。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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