月の首振り運動
昨晩も好天に恵まれ、月の写真を撮影することができました。
いわゆる下弦の月で、半月です。
これで、先月の25日から連続で 上弦 → 満月 → 下弦 までを
写真に収めることができました。
さて、月というのは常に同じ面を地球に向けているので、いつも同じ
模様が見えています。
ただ、ヒモでぎゅっと縛り付けているわけではなく、引力で固定されている
ので、中心がびったり動かないのかというわけではなく、微妙に首を振る
ように動いています。
この首振り運動を秤動(しょうどう)といいます。
この秤動のおかげで、月面の60%以上を地球上から観測することができると
いわれてます。
下の写真は11月25日に撮影した上弦の月です。
それぞれを見ているだけではピンと来ないかも知れませんが、中央付近にある
同じクレーターの位置を注意深く見比べて頂くと、かなりのズレがあることに
気付かれるのではないかと思います。
上の2枚の写真をクレーターの位置を合わせて無理矢理合成すると・・・
首振りが全くなければ半月同士ですので満月のように丸い形になるはず
なのですが、ひどくゆがんだ形になって、斜めに大きくずれていることが
判ると思います。
毎日しつこく月の写真を撮り続けたのには、こんなところにも狙いがあった
というわけです。