滝周辺は木々の葉が落ちて、すっかり明るい感じになっていました。
さて、今日のお題は「星の流し撮り」です。
上の写真のように星が日周運動の軌跡を描いた写真は、フイルムカメラの
頃はとても一般的で、天体写真を撮るときの最も入門に近い(実は凄く奥が
深いのですが、)撮影手法でした。
デジタルカメラの時代になって、星が軌跡を描くほど長い時間カメラの
シャッターを解放すると画像素子の暗ノイズが大きくなって、きれいな写真に
ならなくなってしまうという問題が生まれました。
またフイルムの場合、相反則不規という長時間露出の場合、2倍の露光時間で
1/2の暗さのものが写らないという性質があるため、空の明るさによるカブリが
出にくいという特性があったのですが、デジタルでは相反則が成り立つため、
長時間露光では空が明るく写りすぎて、良い絵にならなくなってしまうという
問題も発生します。
で、どうすればデジカメで「星の流し撮り」が撮れるかですが・・・
まあ、いろいろ考えられる方がいらして、比較的短時間で暗ノイズの少ない
画像をコンピュータ上で合成してつなげるという方法が編み出されています。
下の写真は露光時間20秒の1枚撮りです。
これを20枚ほど連続で撮影してパソコン上で合成したのが先の流し撮り
写真です。
デジカメの写真をフォトレタッチソフトなどで加工するのに慣れた方なら
わりと簡単に処理ができます。
加工方法については次回にでも紹介したいと思います。