昨年の5月に双眼鏡を選ぶときの注意などを詳しく書いた記事を何回かに分けて
ブログに掲載したのですが、ブログサーバーを引っ越すときになぜかその辺の
記事がごっそり欠落してしまいました。
双眼鏡についての記事をまた書きたいと思って、以前書いた記事を参照しようと
探しても見あたらないので、欠落があることに気付きました。
この欠落部分がないと話が先に進められないので、以前の記事を再掲載させて
頂くことにしました。
申し訳ないのですが、「前にも読んだからパス!」という方は読み飛ばして
いただければと思います。
以下2008.5.18再掲載記事
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スター☆パーティにたくさんの望遠鏡があることをご存知のかたは多いと
思います。
でも、実は望遠鏡に負けないほど双眼鏡もたくさんあります。
先日、台数を数えてみたら25台くらいありました。
(いつの間にこんなに増えたんでしょう?)
(現状2009/12現在ではさらに増殖しています。)
25台くらいと言うのはなんだか曖昧なのですが、オモチャのようなものや、
ほとんどゴミに近いものも多くあって、どこまで1台と数えて良いか難しい
のでこういう表現になってしまいます。
数えるたびに台数が変わったりもします・・・
ところで、望遠鏡もそうなのですが、双眼鏡でも相変わらず
「倍率が高いほど偉い」と思っているかたが多くて、困ります。
未だに倍率の高さを誇る双眼鏡が新聞広告にデカデカとでていたりして、
そういうのが「偉い」と素人に思わせるメーカーがあるのも困ったものです。
双眼鏡というのは(基本的には)手で持って使うものです。
ちょっと考えればわかりますし、実際に高倍率のものを少し使えば確実に
わかるのですが、10倍を超えると、手ブレの影響が大きくて、落ち着いて
風景を見ていられなくなります。
まして、星を見ると視野の中を星がグルグル、ブルブル動き回って、
とても気持ちの悪いものです。
また、対物レンズで集めた光を拡大して見るわけですから、像の明るさは
倍率の自乗に反比例して暗くなってゆきます。
仮に10倍の明るさを100とすれば、20倍では25、30倍では
11の明るさしかないことになります。
さらに、倍率に応じて視界が狭くなるので倍率が20倍を超えると、
見たいと思った対象を視野内に導入することさえ難しくなってしまいます。
昼間ですと風景を見ながら方向を定めることができるのですが、
星が相手だと目印が無いので余計に難しくなります。
そんな訳で、ちっと知識のある方はできるだけ倍率の低いものを選ぶ
傾向が強いわけです。
さらに天体観測向けとなると対物レンズの口径が大きなもののほうが
暗い天体まで見ることができるので、大きなわりには倍率の低い双眼鏡が
標準的に使われます。
写真は天文ファン御用達の双眼鏡で、7×50(倍率7倍、対物レンズの
口径50mm)というスペックのものです。
なぜ、このタイプが天文ファン御用達なのか・・・?
続きは次回に説明したいと思います。
なお、双眼鏡の選び方などについての真面目な
解説はビクセンマーケティングのページを参考に
されると良いでしょう。
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以上再掲載記事
さて、今日は昨晩からの悪天が午前中まで続き、昼前には横殴りの
雪がゴウゴウと降っていました。
午後には回復して、今日も(気流は悪かったですが、)月の写真を撮ることが
できましたので、アップしておきます。
明日も晴れますように・・・