今日も昨日の続き、昨年5月に掲載して、ブログサーバー引っ越し時に
紛失した記事の再掲載です。
以下2008.5.28掲載記事
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双眼鏡の話 -低倍率で行こう-(その2)
今日は前回の続き・・・
天体用には倍率が低くて、口径の大きな双眼鏡が良い7×50タイプが
天文ファン御用達になっているというのが前回の骨子でした。
まあ、倍率が低ければ低いほど良いのかというとそうでもなくて、
有効最低倍率というのがあって、それ以下では対物レンズで集めた光が
無駄になるという限界があります。
双眼鏡を明るい方に向け、接眼部を少し(20~30cm)離れた場所からのぞくと、
写真のように接眼レンズの中に小さな白い丸が見えます。
この白い丸の大きさを「瞳径」といい
口径 ÷ 倍率 =瞳径
という式で簡単に求めることができます。
この辺の難しい話は双眼鏡のファンサイトやビクセンのホームページなどで
詳しく見ていただくこととして、ここでは結論だけを述べます。
対物レンズで集めた光を無駄なく有効に使うためには上の式で求められる
「瞳径」が7mm以下でなければいけません。
なぜなら、人間の眼の瞳が最大に開いた時が7mmなのでこれ以上は無駄になる
からだそうです。
低倍率のものは素人受けしなくて、売れないという作る側、売る側の事情も
あるのですが、低倍率の双眼鏡はわりとひっそり売られていることが
多いです。
ただ、7×50タイプだけは特別で、天文用として市民権を得ているのか、
わりと入手しやすいです。
50mm ÷ 7倍 ≒ 7.1mm
となり、ズバリのスペックというわけです。
手持ちでわりと気楽に使える重量のものもあります。
(この辺は個人差もありますが・・・)
でも、50mm以下の口径で有効最低倍率以下の倍率の双眼鏡は、よほど特殊な
場合を除き販売していません。(皆無ではありませんので念のため)
この記事をご覧いただいているかたの中には対物レンズが50mmもあるのに
たった7倍なんてもったいない、と思われるかたもあるかもしれませんが、
手持ちで星を見ても、それほど手ブレが気になりませんし、視界はとても
明るく、昼でも夜でも肉眼で見る以上に明るく感じます。
写真はスタパにある7倍以下の双眼鏡のラインナップ
左から7×50、7×35、7×35(超広角)、6×32、4×22、3.8×20、
2.3×40(ガリレオ式)です。
個人的には使用頻度の高い機種たちでもあります。
双眼鏡は低倍率で行こう! というのをぜひ覚えておいてください。
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以上再掲載記事
今日は天気予報が晴れだったので油断していたのですが、夕方から
なぜが雲が多くなり、星空観察会の時刻(21時)には、すっかり曇って
しまいました。
1時間以上粘って、一瞬の雲の切れ間から撮った1カットだけ撮れました。
このカットを撮ったとたんにカメラがバッテリー切れ・・・
ちょっと奇跡がおきた気がしました。