低倍率双眼鏡の楽しみ - その2 -

今日も良い天気・・・

 

さて、昨日の続きです。

昨日は小さな双眼鏡でも、驚くほどたくさんの星が見えるというところまでで
それで何が楽しいのか・・・

また、なぜ低倍率が楽しいのかといったところを今日お話することにしていました。

まず、一般的な話ですが、倍率が低いほど(アイピースの見かけ視界が同じ
であれば)実視界は広くなり、より広い範囲が一度に見渡せます。

昨日も書きましたように、倍率が高くなると自分がどこを見ているのかさえ
わかりづらくなりますので、見たい場所を素早く捉えることができにくくなります。

バードウォッチングなどではチャンスを逃さないようにするという意味で
とても重要になります。

さて低倍率双眼鏡、天体観測では特に都会地で星座を見つけて覚えるのに
とても役に立ちます。

都会地での肉眼ではなかなか見えにくい4等星くらいの星もあっさり見えます。

星座を形作るのはほとんどが4等星以上の星ですので、実視界の広い双眼鏡が
あると都会で星座を見つけるのがとても楽になります。

小さな星座なら、倍率の低い双眼鏡であればすっぽり視野内に入れてみることが
できたりして楽しいです。

 

上は昨日紹介したヒノデ5×20-A1という5倍20mmの双眼鏡で見える範囲を
プラネタリウムソフト「ステラナビゲータVer8」でシミュレーションしたモノです。

こと座やいるか座がすっぽり視野内に入って見えます。

空のきれいなところで20mmの望遠鏡と言うのは理論的には8等星くらいまで
見えると昨日書きましたが、星雲星団の入門編であるメシエ天体は110個
のうち約半分が8等星以上の明るさです。

星雲星団の場合、分散している光を一点に集めた時の明るさで表現されますので、
8等星以上だから見えるという保証はないですが、それでもかなりの数のメシエ
天体を確認することが可能です。

肉眼では見ることのできない、光のシミのような星雲星団を空のあちこちに
見つけられると何となく嬉しくなります・・・(マニアックですかネ?)

もちろん昨日書いたように肉眼を強化する働きもありますので、肉眼で見て
「あそこに何かあるな~?」と思うようなところに向けると、ボヤッとしていた
光が星の集団だったり、星雲だったりハッキリわかるようになって、楽しい
です。

まあ、慣れてくるとそれが何であるか見る前からわかるのですが、初心者の
うちは例えばM31(アンドロメダ銀河)がそこに見えたことがとても楽しく
思えるものです。

写真では右下にM31が・・・

続く・・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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