ここ数日、天候のハッキリしない日が続いています。
冬型の安定した晴天がなくなったという意味で、やはり先日の虹が季節の
代わりめを示していたのかも知れません。
さて、「コンデジで天体写真」の続きです。
昨日解説した「シャッタースピード」と「絞り値」と 「ISO感度」という概念が
理解いただけたかどうか・・・
また、自分のカメラでそれらの設定をどうしたら天体写真向けに調整できるか
わかったでしょうか?
私やおかみが普段使いしているコンデジでどんなふうに設定できるか、少し
調べてみました。
まず始めに一昨日紹介したおかみのカメラLumix DMC-FX33では、
「星空モード」で最長60秒(15秒・30秒も選べる)のシャッタースピードが
選べます。
ただ、この場合ISO感度は100しか選べないこと、露光が終わった後に
露光時間と同じだけノイズリダクション(長時間露光で生じるノイズを除去する
機能)が働き待っていなければなりません。
星景写真を撮るためにはできればISO感度400くらいは欲しいところですが、
60秒も露光ができるコンデジ自体珍しい部類に入るのは事実です。
それとこのカメラには「高感度モード」というのがあって、こちらは最長
シャッタースピードが1秒に限られますが、被写体の明るさによって
ISO感度が最大6400まであがるようになっています。
(この場合300万画素に解像度が落ちる。)
「絞り値」が固定なら「シャッタースピード」と「ISO感度」の関係から
シャッタースピード:1秒 ISO感度:6000 と
シャッタースピード:60秒 ISO感度:100 は
基本的に同じ明るさに写ることになります。
きれいに写るなら300万画素になることを我慢することもありかも
知れませんが・・・
「高感度モード」のシャッタースピード:1秒 ISO感度:6000 と
「星空モード」のシャッタースピード:60秒 ISO感度:100 は
かなりノイズの多さが違って「高感度モード」の画像はあまり使いたくない
ような感じがします。
私の普段使いはLumix DMC-FZ28は
上記のDMC-FX33と同じく「星空モード」、「高感度モード」が選べるのですが、
それ以外にマニュアル設定が可能で、ISO1600、最長60秒までのシャッター
スピードが選べます。
ピントもマニュアル設定が可能ですので、一眼レフ並みの自由度があり
わりとあっさり星景写真を撮ることができます。
まあ、コンデジのカテゴリーに入れられるかどうかは別になりますが、
とりあえず携帯性を別にすればオールマイティーと言えるカメラだと思います。
もう1台、月の拡大写真用に購入したNikonのCOOLPIX P5100 でも、どんな
設定ができるか調べてみました。
こちらは、マニュアルモードで
シャッタースピード:2秒 ISO感度:3200 (正し500万画素)
または
シャッタースピード:8秒 ISO感度:800 (最大1200万画素)
という設定が選べます。
こちらもシャッタースピードを取るか感度を取るか悩ましい選択となります。
現在市販されているコンデジをざっと調べてみたところ、廉価版のモデルでは
4秒から8秒くらいの最長シャッタースピードが一般的です。
4~5万円以上する高級機にならないと星景写真を撮れるような設定が
できないものがほとんどです。
現時点のレベルではコンデジクラスでまともな星景写真が撮れるところまで
性能が出ていないと考えるべきかも知れません・・・・
が~っ! そこを何とかして見ようというのがこの記事の狙いですので、
あきらめずにもう少しお付き合いください。
続く・・・
こんにちは、オーナーのブログは私のお勉強時間です。(笑)
NZに行ってきました。テカポで天の川やマゼラン星雲撮ってきました。
まだRAWで撮ったのは処理できていませんが・・・・
ところで今回のお話と関係あるかなと思うのですが、テカポでプロのかたに赤道儀に乗せていただく機会があり、私が一眼レフでサザンクロスを撮っていただいたとき、旅行ご一緒のかたがリコーのコンデジではだめかしらと羨ましがられたので、赤道儀でならOKかもとお願いしました。
びっくりするぐらいのクリアな天の川の写真が撮れていました。リコーのカメラがかなりレベルの高いものだったのか私には判りませんし、赤道儀の成果なんでしょうかね。
山田さま
NZから無事ご帰還、なによりです!
テカポの星空・・・うらやましい限りです。
リコーのデジカメは価格勝負の安物ではなく、プロのサブ機になるような
高級タイプが主なため、かなり自由度の高い設定ができて、天体写真にも
ある程度対応できる物が多いようです。
このためかどうかは判りませんが、星猛者の方たちの中にはリコーの
コンデジを持っているかたがわりと多いように思います。
赤道儀に載せることにより、日周運動による星の動きをキャンセルできる
ので、シャープな星像を得やすくなる事も確かだとは思います。
機会がありましたら、ぜひテカポの写真を拝見したいものです・・・