一昨日から昨晩に降った雨と雪は少し変な感じでした。
凄く気温が低いのに雨で、降ったそばから凍ってゆくという現象が起きました。
車の窓ガラスがご覧のように凍りついてしまいました。
車だけでなく地面でもこうなっているので、道路が全部スケートリンクに
なってしまったようで、非常に危ない状態でした・・・
さて、昨日の続きです。
暗い天体を撮影するためのカメラの設定については準備ができたでしょうか?
今日は実際に撮影するために必要なカメラ以外の機材について説明します。
まず絶対に必要な機材としては三脚があります。
何秒もの長時間の露光ではいくら手ぶれ防止機能があっても役に立たないので、
しっかり固定してやる必要があります。
天文用の三脚については以前(昨年の8月中旬)に詳しく解説していますが、
コンデジ向けの三脚としてはここまでこだわらなくても良いと思います。
上はホームセンターなどで千円から千五百円程度で販売されているものです。
長く伸ばさなければコンデジで天体写真を撮るのに充分な強度ですが、
このままではテーブルの上に乗せるか、地面に置いたときは這いつくばらないと
カメラの操作ができません。
この三脚をめいっぱい伸ばすと一番細い部分は鉛筆よりも細いくらいで、
かなりヤワです。
そよ風が吹いただけでも星が点に写らなくなりますので、できるだけ短い
状態で使うのが得策です。
こちらは3~4千円で売られている三脚です。
コンデジにはちょっとオーバースペックのようにも思いますが、このくらい
しっかりしていると安心して天体写真に挑戦できます。
将来的に一眼レフや双眼鏡を載せて使う時にも応用が利きますので、1本用意
しておくと良いと思います。
次に必須ではないのですが、カメラに直接触らずにシャッターを押せるような
小物があるとたいへん便利です。
写真はビクセンのレリーズブラケット(定価7350円)です。
レリーズは別売(千円前後)なので別途購入します。
最近のデジカメは一眼レフも含めてシャッターボタンにレリーズが取付できる
ようになっていません。
シャッターボタンに簡単な加工をするだけでよいのに対応しているカメラが
非常に少ないのは本当に不思議です。
そのために一眼レフなどではわざわざ高価な専用のリモコンスイッチや、
リモートスイッチなどを購入しなければならず、釈然としません。
話を戻します。
ガッチリした三脚に載せてもシャッターを指で押すとどうしてもカメラが
ブレて、指を離した瞬間から数秒間は揺れが残り、星が点に写らなくなります。
これを防ぐためにレリーズを使うと良いというわけです。
もちろんセルフタイマーを常用することにすれば特に準備する必要は
ありません。
ただし、思った瞬間にシャッターが切れないのはストレスが貯まりますし、
たくさん写していると、だんだんかったるくなりますので気の短い人は
準備しておいたほうがよいかも知れません。
赤外線リモコンが付いている機種もあると思いますが、長時間が露光に対応
していれば問題なく使えると思います。
三脚のところでも書きましたが、ほんの少しでもカメラが揺れないように
細心の注意を払うことが、天体写真を成功させる秘訣の第一歩であると
覚えておいていただくと良いです。