GWも後半戦・・・
ちょっと忙しくて眼を離している隙にも急速に緑が濃くなり始めています。
さて組立天体望遠鏡シリーズ、完成しましたので、いよいよ使い始めたいと
思います。
とは言え15倍の倍率(しかも逆さまに見える倒立像)の望遠鏡を手持ちで
使うのはかなり無理があります。
思う方向に向けるのにも慣れが必要ですし、それ以前に手ブレで視野が大きく
揺れて気持ち悪くなります。
やはり三脚に取り付けて使うのが正しい使い方と言えます。
組望は初めからカメラ用三脚に取付ができるように出来ていますので、手持ちの
カメラ三脚に載せて使うと良いでしょう。
三脚に取り付ける時のコツですが、小さな三脚ですと取付ネジをきつく締めた
つもりでも、望遠鏡は長くて接眼部を持つと大きなモーメント(回転力)が働き
簡単にゆるんでしまいます。
下の写真の上のように45°くらい左に振った状態でカメラネジを締め込んで
から、望遠鏡自体を回してさらにきつく締まるようにすると緩みにくくなります。
次に取付方向のポジションですが、下の左側のように普段カメラを載せるような
方向で望遠鏡を取り付けると、パン棒(上下を調整する棒)が邪魔になって天頂
方向に望遠鏡を向けることができません。
写真右側のようにパン棒が対物レンズ側に延びるように三脚に取り付けると、
容易に天頂方向に望遠鏡を向けることができます。
少しイレギュラーな使い方のようにも感じますが、天体用に使うときには
望遠鏡に限らずカメラや双眼鏡でもこのポジションで三脚を使うことが多い
ので覚えておくと役に立つと思います。
さて組望用に使うカメラ三脚ですが、とりあえずカメラ三脚で安いものという
ことでケンコー製のKM-100という三脚がセットで売られていることが多いです。
(スタパでも売っています。)
ただ、この三脚安いだけあってかなりヤワなのと、雲台の出来がイマイチで
動きが渋い感じがして、微妙な調整が少し難しいです。
もう少し高級な三脚を使用すると、スー、ピタッ という感じで気持ちよく
天体の導入や追尾ができるようになります。
写真の左がKM-100(1350円)、右がホームセンターなどで3000~5000円
くらいで買える三脚です。
右の三脚くらいになると、かなり安定した感じで見ることができますし、
かなり長く延ばせますので大人でも楽な姿勢で使うことができます。
(KM-100だといっぱいに延ばしても低くて大人は辛いです。)
組望自体が1580円ですので、それよりも何倍も高い三脚を買うのには少し
抵抗があるかも知れません。
でも、この先天体写真を撮ろうとか、双眼鏡を載せようとかということになると
絶対しっかりした三脚を一本準備しておいたほうがよいです。
天文趣味用に適した三脚の選び方は2009年8月中旬くらいに
カメラ三脚について
天文趣味用カメラ三脚の選び方(改題:カメラ三脚について)
天文趣味用カメラ三脚の選び方 -その3-
天文趣味用カメラ三脚の選び方 -その4(完)-
で紹介しています。
なかなか使い始められませんが、三脚の取付方ひとつでも使い勝手が大きく
変わりますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。