新緑が日に日に濃くなる毎日。
スタパ周辺の森の中の道では、もうすぐ緑のトンネルが完成!といった感じです。
さて、今日は月と金星がたいへん近づいて見える日でした。
先月もこんな写真をお見せしたかも知れませんが、先月は金星がズッと下の
ほうにありました。
日本では観測できなかったのですが、東南アジアでは金星が月に隠される
「金星食」が見られたようです。
それでも月に金星がここまで近づいて見えるのは数年に一度くらいのことで、
わりと珍しい現象です。
月の直径ほどのところまで近づいていますので、月の縁と金星は0.5度ほど
しか離れていないことになります。
写真はカメラのシャッタースピードを少し長めにして、月の欠けている部分が
見えるように(当然ですが眼で見て見える部分は露出オーバー)にしています。
注意深く見ると月が細い時期は、このように欠けている部分がうっすらと見えます。
これは「地球照」といわれる現象で、月面上が月明かりならぬ地球明かりで
照らされて浮かび上がっているというわけです。
月が新月の時、月から地球を見ると満月のようにまん丸の満地球(?)が見えます。
(逆に月が満月の時は新月のように月からは地球の夜の部分しか見えない訳です。)
地球は月の4倍近い直径がありますから、面積は16倍、さらに地球は月よりも
だいぶ反射率が高いので、満地球の明るさは満月の軽く30倍くらいはあるので
地球から見ても月の欠けた部分がうっすら浮かび上がって見えるというわけです。
こんな風に印象的な風景の日には、全く知らないかたからときたま電話が
掛かります・・・
少し興奮した口調で「あの!、月の上に光っているモノは何ですか!」
「あの~、うちはペンションなんですけど~」と答えたくなるのをグッとこらえ
「あっ、それ金星ですよ!」と正解を教えてあげると、たいていのかたは却って
ガッカリした口調で「なぁ~んだ、金星ですか~」といってガチャリと電話を
切ります・・・
「それはUFOかも知れませんね」なんて答えてあげたら喜んでくれるかも
知れませんけど・・・(笑)
うちあたりに電話が掛かるくらいですから、国立天文台や全国にある公開
天文台は、さぞ電話対応がたいへんだろうなと思いますネ。