ラプトル60登場 - その4 -

今日は一転、梅雨らしい天気・・・

さて、今日もラプトル60のレビューです。

今日は上位機種「アトラス60」との比較で話を進めます。

アトラス60とラプトル60の違いは大きく3つあります。(以下「60」の数字は
省略します。)

第1番目が、一番大きな違い、架台です。

上下・水平両軸に微動装置が付いているのがアトラス。

微動無しのフリーストップ式がラプトルです。

微動が付いていたほうが微妙な向きの調整が利いて便利なことは便利ですが、
その分クランプ(止めねじ)を閉めたり緩めたりの操作が加わりますので、
取り扱いは煩雑になります。

むしろ初心者や子供にはフリーストップのラプトルのほうが直感的に扱えて
使いやすいと思います。

第2番目は焦点距離。

アトラスはf=800mm(F:13.3)、ラプトルはf=700m(F:11.6)です。

100mmの違いですが、焦点距離の長いアトラスは見え味重視で、
短いラプトルは持ち運びのしやすさ、取り回しの楽さ、狭いベランダなどでの
使い勝手を重視しているといえます。

アトラスとラプトルを2台並べて見比べると、確かに焦点距離の長いアトラスの
ほうが、わずかですがスッキリして見えます。

ラプトルのほうが若干ですが色のにじみが大きく感じます。

でもこれは2台並べてみて、100倍以上の倍率にして、ようやくはっきり
わかるレベルです。

ラプトルだけ見ている分には、それほど気になりませんし、充分スッキリ
見えます。

第3番目は付属の接眼レンズ。

最低倍率と中倍率用接眼レンズは、いずれもK20mmとf12.5mmと同じ
接眼レンズですが、最高倍率用はアトラスはOr(オルソ)6mm(133倍)、
ラプトルはf8mm(87倍)と少し差がついています。

これはコスト面の要因もあるかもしれないですが、ラプトルに微動装置が
付いておらず、あまり倍率が高いと初心者には星を追尾させるのが難しい
との配慮だと思います。

ラプトルのフリーストップ架台はかなり扱いやすいものなので、実際には
少しなれると100倍以上でも充分に使いこなせるようになると思いますので
もっと高倍率で見たくなったら後から焦点距離の短い接眼レンズを買い足すと
良いでしょう。

さて、これだけの差があるのですが、価格もアトラス:23800円、ラプトル:
13980円と1万円近い差があり少し悩ましいところです。

次回はいよいよ最終回。

ラプトル50 VS ラプトル60 VS アトラス60 どれが買いか・・
についてお話します。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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