ラプトル60登場 - その5 -

梅雨も終わりに近いのか、雨が続きます。

さて、今日もラプトル60のレビューです。

 

これまでの解説でラプトル60の位置づけがだいたいわかったと思います。

コンセプトや価格はラプトル50に近く、性能はアトラス60に近いといった
ところでしょうか・・・?

それでは「どれ」がお奨めなのか・・・というところが一番困るところです。

私なりに答えをいわせて頂くと、次のような選択基準になると考えています。

ラプトル50
・初めて望遠鏡に触れる小学校低学年以上向け
・とにかく安く済ませたい
・とりあえず望遠鏡とはどんな物か試してみたい

ラプトル60
・初めて望遠鏡に触れる小学校高学年以上向け
・ある程度しっかりした見え味が欲しい
・100倍以上が使ってみたい

アトラス60
・望遠鏡(おもちゃのようなものでも)を使ったことがある
 小学校高学年以上向け
・ただ眺めるだけでなく、観察記録を採ったり、月などの写真に挑戦
 して見たい

小学校高学年以上のファーストスコープならラプトル60が絶対お奨めです。

でも小学校低学年ならラプトル60は一人で使いこなすのには少し荷が重いです。

よく「子供なんてすぐに大きくなるから1~2年先にちょうど良くなるものを
買います。」という親御さんがいますが、これはとても大きな間違いです。

子供にとっての1年・2年というのは大人にとって5年・10年に匹敵する
時間であることを思い出して欲しいのです。

ですから、子供にとって今使えない望遠鏡を与えられても、それは一生使えない
(使わない)望遠鏡になる確率がとても高くなるのです。

親が手伝うからというのもダメです。

子供が使いたいと思った時に使えない物は、どんなときにも使いたくない物に
なるからです。

ラプトル50と60がカタログスペック上はかなり近い機種なのに、別の
コンセプトを打ち出しているのはそのためです。

このブログでいつも書きますが、望遠鏡というのは「ポン・パッ・サッ」が
できるのが一番です。
(「ポン」と出して、「パッ」と見て、「サッ」としまう)

これができないと、どんなに性能のよい望遠鏡でも使用頻度がガクッと落ちます。

よく使う望遠鏡こそが実は「良い」望遠鏡なんですね。

そういったところも考えて望遠鏡選びをして頂ければ嬉しいです。

ここで紹介した3機種はこのクラスとしてはどれも素晴らしくよく見えます。

少なくともホームセンターで売られている同じクラスの物と比較して劣ることは
ありません。

それではどんな天体がどんなふうに見えるかですが・・・

それは次回のお楽しみ・・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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ラプトル60登場 - その5 - への2件のフィードバック

  1. 夜空 のコメント:

    こんばんは。
    私は小学5年生のときに6センチ、焦点距離900mmの望遠鏡を初めて
    手にしましたが、そのときの感動は今に活かされています。
    目視で天体導入ができるようになったことで、今の撮影用天体望遠鏡でも目視で
    簡単に天体を導入できます。 やっぱり子供のころの経験って
    ものすごく大事だと思います。 私は小さなころから母親と一緒に
    星を観て感動した経験があって、今も星好なんですね。きっと♪

  2. スタパオーナー のコメント:

    夜空さん
    いつもありがとうございます。
    そー、、子供の時の体験はとても重要ですよね。
    子供のうちに望遠鏡が使いこなせるようになれば、きっと一生星が好きでいられるでしょうね。
    それにしても夜空さんのお母様は「偉い!」と思いますね・・・

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