スタパの花(=コスモス)が咲きそろい出しました。
この先10月上旬くらいまでは見頃だと思います。
さて、「超々・・」シリーズ 接眼レンズの謎 なぜ接眼レンズは2枚以上の
レンズを組み合わせているのか? の続き、その4です。
前回は2枚のレンズを組み合わせれば1枚のときより(レンズ径を変えずに)
焦点距離を短くできることを説明しました。
今回はこの原理をもう少しマジメに解説します。
下の図は2枚のレンズをある間隔(d)で置いた場合の合成焦点距離と
バックフォーカス(レンズ後端から焦点までの距離)の説明図と
それぞれを求める計算式を示しています。
数式を書かれてもピンと来ないかも知れませんので、実際に数字を入れて
計算した結果をグラフにしてみます。
ここでは話を簡単にするため、レンズ1、2とも焦点距離10mmとして
間隔を0mm~10mmまで変化させました。
レンズ間隔が0mm(実際にはありえませんが)のとき焦点距離は5mmで
バックフォーカスも5mmになります。
つまり焦点距離10mmのレンズを2枚ぴったりくっつけると、焦点距離
5mmのレンズができたのと同じことになります。
また、間隔が10mmになると合成焦点距離は10mm、バックフォーカスは
0mmということになります。
このグラフは2枚のレンズの焦点距離が同じなら相似の曲線でレンズの
焦点距離に対する比率でグラフを表すことができます。
つまりどんな焦点距離でも2枚をぴったくっつければ、焦点距離は2分の1に
なり、焦点距離と同じだけ間隔を離すと、焦点距離と合成焦点距離が等しく
なるという関係はおなじで、グラフの比率ともとのレンズの焦点距離を
掛け合わせれば合成焦点距離とバックフォーカスが計算できることになります。
続く・・