八ヶ岳UFOコンベンション -その2-

今日は昨日に続いて「UFOコンベンション」の2日目。

最近のこのての場というのは、空飛ぶ円盤や宇宙人がいるかいないかというより
宇宙人や円盤が存在するという前提の元に、どのような存在でどのような目的で
私たちの近くにいるのかということが話の中心になります。

また、人間のように実体を持った存在の宇宙人というのは少数派で、実体のない
霊的存在が主流になっています。

多分にスピリチュアルな考え方と密接に絡んで議論が進んでゆきます。

ジョディフォスター主演の映画「コンタクト」に近い世界観です。

科学至上主義の方にとって、より懐疑的な方向の話で、科学で証明できない
ことに、さらに科学で証明できないことを組み合わせた感じで、より疑いが
深まる方向に議論が進んで行きます。

ただ最近、科学至上主義の方達にとってとても分が悪いのは、科学が進歩して
宇宙のことが分かってくれば来るほど、わからないことが多くなってしまうと
いう事実です。

最近の天文学では下の図のように、宇宙の成り立ちが説明されています。

ビッグバン以降の宇宙の成り立ちを調べてゆくと、今現在観測されている
全宇宙にあるすべての物質とエネルギーを足しても、全宇宙にあるはずの
5%に満たない部分しか説明できないことが分かっています。

あとの72%はダークエネルギー、23%はダークマターと呼ばれる未知の
存在で(ダークというと暗黒世界のという悪いイメージが日本語にはありますが
ここでは単に未知のという意味で使われています)、こういった未知の
エネルギーや物質が無いことには宇宙の存在が成り立たないということが
現在の科学の常識となっています。

言い方を変えれば、私たち人類はまだ全宇宙の5%ほどしか理解することが
できていないということです。

UFOや霊的存在を科学的でないと頭から否定することが、とても「科学的で
ない」ということになるわけです。

ただ、7000円も払ってこういった場に参加するような人たちは、このような
考え方をすんなり受け入れられる方がほとんどのようで、あまり議論が紛糾する
ようなことはおこりません。

個人的にはUFOが見られたら楽しいと思いますし、どのような切り口であれ
少しでもたくさんの方に星を見ていただいたり、宇宙の話をして天文に興味を
持ってもらえるようになれば良いと思いますので協力をすることにしたという
わけです。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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八ヶ岳UFOコンベンション -その2- への2件のフィードバック

  1. 夜空 のコメント:

    こんばんは。
    ダークエネルギーは宇宙が膨張にするにつれて更に
    宇宙の質量を占める割合が増えるといいますね。
    光速よりも速く膨張宇宙、私の頭ではちょっと
    考えがついていきません。最先端を進む光速以上の
    速度の宇宙、時間との関係はどうなっているんでしょうね。

  2. スタパオーナー のコメント:

    夜空さん
    こんばんは
    ダークエネルギーの存在自体最近わかったことで、その性質や挙動はまだまだ研究され始めたばかりです。
    宇宙の行く末には様々な解があって結論が出るのはまだ先だと思いますし、もし宇宙に終焉があるとしても人類の寿命よりもずっとずっ~と先のことで今から心配しても始まらないことのようにも思えますね。(^_^;)

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