少しずつですが紅葉が進み始めました。
さて、昨日で「超々入門 望遠鏡光学」シリーズが一段落たので、
今日から新シリーズを立ち上げることにします。
「超々入門 望遠鏡光学」シリーズは「超々」というわりには「ちっとも
簡単じゃない!」と多方面からお叱りを頂いてしまいました。
実はもっと書きたいこと、書くべき事はたくさんあって、これで終わりにする
つもりは毛頭無いのですが、私自身の勉強不足もあって一時お休みさせて
頂こうと思います。
「ちっとも簡単じゃない!」というお叱りは重々承知していたのですが、
そもそも「光学」というのは非常に難しい学問で、そのての本を開くと
数式だらけで全部理解できる人というのはごく一部の限られた人なのでは
ないかと思えます。
天文の趣味を長くやっていると一度は「光学」の勉強をしてみようかと思う人が
多いのではないかと思うのですが、そんなわけでほとんどの方は挫折すると
思います。
私自身も全くの「光学」素人で、「光学」の本は3ページで放り出した口です。
難しい数式を用いなくても初歩的な物理の知識を理解し、それを応用すれば
望遠鏡の性能や収差の説明がかなりのところまでできるのではないかという
考えで少し難しいのを承知のうえで解説してきたわけです。
倍率や色収差のことなどを真剣に考えなければならなくなってときに
(ほとんどの方はそんな日が来ることはないでしょうが)、読んで頂けると
きっと理解の助けになると思います。
ま、言い訳はこのくらいにして今日からは本当に初心者向けの「望遠鏡の使い方」
について解説していきます。
スタパにはたくさんの初心者の方がみえます。
ご自分で望遠鏡を持ってこられたり、スタパで購入して下さったり、望遠鏡を
貸出したりして、使われているのを見ていますと時たま、たいへん面白い
使い方をしている人がいたり、とても難しそうに使われているかたを
見かけます。
![101005kasibou](https://star-party.jp/wp/wp-content/uploads/2010/10/101005kasibou-400x186.jpg)
写真はスタパの貸出用望遠鏡たち
ほんの少しコツが分かっていればそんなに苦労はしないだろうと思えるような
ことが良くあります。
そんなわけで漫然と使い方を端から説明するのではなく、初心者が陥りやすい
ツボをピンポイントで解説して行くような方式で進めたいと思います。
それでは次回以降をお楽しみに・・