落葉が本格的に始まっているわけでもないのですが、少しずつ葉が落ち始めて
いるようで森の中が真夏の頃より明るくなってきた感じです。
天候がコロコロ変わり、なかなか安定した好天が続きません・・・
さて、今日のお題の「ハートレイ彗星(103P)」ですが、業界では久々の肉眼彗星
(望遠鏡を使わず肉眼で見える彗星)になりそうだと少し話題になっています。
「肉眼彗星」というとすごく期待してしまう方が多いのですが、彗星の明るさと
いうのは、ボーッと広がった部分を一点に集めたときで表すので、淡く大きく
広がったものだと相当明るくても見えないということがよくおこります。
スタパのように空のきれいなところでも、4等級くらいまで増光しないと
肉眼で見えないことが多いです。
このハートレイ彗星、周期彗星ですが普段は見向きもされないほど暗いのですが、
今回は地球にかなり接近するので、いつもよりズッと明るく見えるというわけです。
地球に最接近する前後1~2週間のあいだには4等台の明るさになるだろうと
予想されています。
前述のように4等台というのはかなり微妙な明るさですのであまり期待しない
ほうが良いというのが私の個人的意見です。
ただ彗星の場合ごくまれに、太陽に最も近づくころにバーストと呼ばれる
急増光を起こし予報よりもズッと明るく輝くこともあるので油断ができないのも
事実です。
で、昨晩は(部分的に)良く晴れそこそこの透明度だったのと、今日、明日
くらいに「ペルセウス座の二重星団」という全天でもかなり見ごたえのある
星団の近くを彗星が通過するという予報が出ていたので、ダメモトで撮影を
してみることにしました。
望遠鏡に二重星団を導入し、5cm×9倍のファインダーで見てみると、わりと
あっさり星団の近くに見つけることができました。
40cm望遠鏡のサブ望遠鏡Sky90の写角に彗星と二重星団のツーショット(?)が
収められるか心配だったのですが、何とか写すことができました。
この程度の彗星ですとそれだけ写してもあまり面白くないのですが、メジャーな
星雲・星団とのツーショットはそれなりに絵になります。
美味しいところ狙いのミーハー(死語?)なスタパでした。(^_^;)