ミラを見よう!

スタパの前の白菜畑がようやく今日から収穫が始まりました。

 

今年は野菜が高いので儲かるかな・・・? (^_^)

さて今日は「ミラ」という星のお話。

「ミラ」というのはくじら座の心臓のあたりにある星で、明るさが2等級から
10等級まで(1500倍も!)変わる変光星です。

 

ミラ型変光星と呼ばれる分類の代表の星で、約332日周期で明暗を繰り返して
います。(「約」と付くのは明暗の周期も極大・極小の明るさも周期により変化
するからです。)

「ミラ」という言葉の語源は「不思議な」という意味です。

昔(ガリレオ以前)は天界というのは神が作ったもので完璧なものなので、
変光する星などあり得ないとキリスト教では考えられていました。

当時としてはその唯一の例外としてミラが発見されたため、「ステラミラ」(不思議
な星)と名付けれれたというわけです。

ミラは寿命末期の赤色巨星で直径が太陽の400倍もあると考えられています。

400倍と軽く言いますが、太陽の位置にミラを持ってくれば地球は軽く飲み
込まれ、火星軌道のさらに外側まで広がるというスケールです。

明るさが変わるのは、あまりに大きくなりすぎて中心部の核融合が不安定になり
大きくなったり、小さくなったりをほぼ規則的に繰り返しているからだと考え
られています。

さて、明るさが1500倍も変わると暗くて肉眼では見えない日のほうが多い
ですし、くじら座が見えている時期でないとミラに出合いないことが多いです。

332日周期ということは、毎年約1ヶ月ずつ一番明るくなる(極大になる)日が
早くなるわけで、くじら座がよく見える秋に極大になるというチャンスは
12年に3年ということになります。

今年はちょうど10月12日頃が極大なので、ミラを肉眼で観察するのには
絶好の年だということになります。

極大は少し過ぎましたが、まだまだ明るく(3等星くらい)ですので充分観察が
できると思います。

ミラが明るいと分かりにくいくじら座の形をたどるのも多少楽になります。

この秋、ミラと一緒にぜひくじら座も見つけて下さい!

上の写真から線を取りました。

くじら座は暗い星が多く、線がないとやっぱりわかりにくいですね・・・(^_^;)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
カテゴリー: その他星関連 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください