ホントに超入門 「望遠鏡の使い方」-24:赤道儀について-2

今日も超入門シリーズ、昨日の「赤道儀について」の続きです。

昨日は初心者向けの軽量で良質な赤道儀がないということを書いたのですが、
それ以外に赤道儀のデメリットとしてどんなものがあるか説明しておきます。

・赤道儀は重い

流通している赤道儀はほとんどがドイツ式と呼ばれるタイプです。

ドイツ式赤道儀というのは、鏡筒の重量を相殺して軸の回転を円滑にするために
バランスウエイト(カウンターウエイトと呼ぶこともあります)を設けるのが
一般的です。

経緯台式よりも構造が複雑なうえに、さらにバランスウエイトの重量が上乗せ
されるのでよけいに重くなるというわけです。

あまり重い望遠鏡というのは、移動が面倒になり、ついつい稼働率が落ちる
傾向が強いです。

軽くて気軽に使える望遠鏡の方がよく使われ、結果的によい望遠鏡ということに
なりやすいです。

 

・構造が複雑で動きが理解しづらい

赤道儀は回転軸が地面に対して直交していないので、慣れないうちは目標の
天体に鏡筒を向けるのに、直感的に鏡筒を振り回すことができず、悩まされ
ます。

そのうち三脚ごと持ち上げて「えい!」と(向きを変えてはいけない極軸も)
回して見てしまいたい衝動に駆られるほどかも知れません。

極軸の向きを変えずに、ふたつの軸をうまく動かして天体を導入するように
練習する必要があります。

・極軸合わせが難しい

極軸(=赤経軸)の延長上に天の北極が来るように、できるだけ正確に極軸の
向きを調整しないと、赤道儀本来の目的である天体の追尾が正確にできなく
なります。

正確に合わせるためには、それないの練習が必要になります。
さて、ここで重さについては製品の種類によって決まってしまう面があり
どうしようもないのですが、構造の面や極軸合わせについては使用する者の
努力で克服できる要素です。

それではこの2点をどのように克服するか・・・

それは次回に解説したいと思います・・・(続く)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
カテゴリー: 天文関係, 望遠鏡・機材 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください