今日も昼間は青空がのぞく天気だったんですがね・・・
(天気ネタの話をするのもいい加減、気が滅入ってきました・・・)
さて今日も「月を味方にする」シリーズ。
昨日に続き月のある状態で星景写真を撮影することがテーマです。
月を照明として使う手法と、月を風景の一部として使う方法とでは撮り方や
表現がだいぶ違うということについて、少し詳しく説明したいと思います。
本題に入る前に月齢による月の明るさについておさらいをしておきたいと
思います。
月の月齢による明るさの変化は下の図のようになるといわれています。
月面の反射特性には角度による偏りが大きくあるため、満月前後に急激に
明るくなるという特性があります。
半月と満月では面積は2倍ですが明るさは12倍にもなります。
ですから月を照明として使うか、月を風景の一部として使うかは月齢を充分に
考えて(試し撮りしながら仕上げて行くのも○ですが・・)撮り方を選ばなければ
いけません。
例えば、月明かりに照らされた風景を撮ろうと思うと満月前後のほうが圧倒的に
明るくて写しやすいです。
上の写真は満月の日と満月4日後のものです。
カメラの露光量や、どのくらいたくさん星を写したいかにより一概には言えない
のですが、満月前後1日、2日は風景や空が明るく写りすぎて、あまり
たくさんの星を写し込むのが難しい傾向にあります。
風景を重視するか星を重視するかによって撮影する月齢を選ぶ必要もある
わけです。
満月近くであまり星がたくさん写せない場合は、5~20秒程度の露光で
長時間連写して後でパソコン上で合成して、星の軌跡を表現する画像にする
すると風情のある作品に仕上げることができます。
(撮影手法については「星の流し撮り」を参照下さい。)
上の二つの写真を比べて頂くと(好みの問題もあるのですが)あまりたくさん
星が写っているとうるさい感じがしてきますので、星が少ないほうが好まれる
傾向が強いです。
いずれにしても月を照明にして風景を写し込んだ星景写真を撮るためには
満月を挟んで前後4~5日くらいの範囲で撮らないと月が暗くなりすぎて
風景があまり浮かび上がらなくなります。
満月前後は月明かりの星景写真のチャンスだと思っています。
続く・・