月を味方にする (13)

いやー・・・、ようやく晴れました、、、夜も。

何とか星空観察会の時刻まで天候がもってくれて13日ぶりに天文台にお客様を
ご案内することができました。

でも観察会が終わる頃にはドン曇りに・・・(>_<)
というわけで今日も「月を味方にする」シリーズです。

さてこれまで月を味方にするために「月」そのものや、月の光を積極的に使う
方法に付いて説明してきましたが、天体の観察の中にはわざわざ月を味方に
しなくてもよい天体もあります。

厳密には本シリーズの主旨とは少しずれた対象とも言えますが、根本のところ
で「どんな条件のときでも星が見たい」というのが狙いですから、全くピンボケ
というわけでもないとご理解下さい。

充分に明るくて月明かりがあっても観察に支障のない天体もあるわけで、月が
あって(あるいは都会で)、空が明るいときでもそういった天体ならば観察する
のに困らないわけです。

具体的には惑星と重星がこの対象となります。

惑星についてはわざわざ説明するまでもないと思いますが、(あまりなじみのない
水星、天王星、海王星は別として)充分に明るく都会でも全く問題なく望遠鏡で
楽しむことができます。

10年くらいまでアマチュアの世界ではスケッチを採るのが一般的でした。


上は私が学生時代に描いた木星のスケッチです。(かなりヘタクソですが・・)

たくさんスケッチを採って、模様が変化して行くのを観察するのはそれなりに
楽しいものでしたが、最近では動画で撮影したたくさんの画像をコンポジット
処理と呼ばれる画像処理で眼で見た以上に高精細の画像が得られるようになった
ので、あまりスケッチをする方がいなくなってしまいました。

 
この写真は大きさの比較のために別々の日に撮影したものを合成したものです。

惑星観測の世界はとても奥が深いので、興味のある方はいろいろ調べてみると
良いと思います。(ここでは深追いしないことにします。)

重星については次回に・・・続く・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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