くじら座のミラを見る

昨日に続き今日も良い天気 (^_^)v

 

昨晩は久々の好天に出合い、月が沈むまで粘って星景写真を撮りました。

しかも昨日(9月7日)は、くじら座にある長周期変光星「ミラ」が極大(一番
明るくなる)と予報されていた日でしたので、くじら座もしっかり撮影しました。

 

ミラというのは明るさが約330日周期で変化する長周期変光星で、
ミラ型変光星の代表の星です。

明るさは2等星から10等星まで1500倍も変化する星ですが、いつも同じ
明るさを繰り返すのではなく4等星くらいまでしか明るくならないことも
あるので、変光星観測をする人たちの間では極大光度の測定が大きな話題に
なるようです。

この星の名前「ミラ」はラテン語で「不思議なもの」という意味でつけられた
といわれています。(蛇足ですがミラー(鏡)は同じ語源だそうです。)

中世のキリスト教世界で、星は神が作った天界にあるもので、神が作った
完璧なものであるので、変化することはあり得ないと信じられていました。

彗星や流星のように変化するものは、地上と天界の中間にあるものと考えられて
いたので、どう見ても星なのに現れたり消えたりする星というのは本来あっては
いけないものですので「不思議なもの」という表現でごまかすしかなかった
のかも知れません。

さて、ミラの明るさですが今回の極大予想日には2.0等星までは明るくならず、
デネブカイトス(2.0等星)より少し暗い感じでした。

それでもミラが明るく見えていると頭の部分と尻尾の部分をつなぎやすくなるので
くじら座が見付けやすくなります。

今年は木星がくじらの頭のすぐ上にいますので見付けやすいです。

年末くらいには肉眼では見えないくらい暗くなってしまうので、秋の夜長
ぜひくじら座を見付けてみて下さい。

年末にミラが暗くなった頃に写真が撮れたら比べてみたいと思います。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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