昨日の好天も午前中まで・・・
台風の影響か、午後には雲がモクモク・・・
思わず「もっと光を!」と叫びたくなります。
さて、かなり間が開いてしまったのですが「月を味方にする」シリーズの
最終章です。
前回(8月30日)に予告しましたとおり「重星」についてです。
月が明るくても、かなり光害があっても重星は望遠鏡で楽しむことができ
ますので、「月を味方にする」シリーズで取り上げるのに適切と判断した
のですが・・・
こんなに間が開いてしまったのは、さて重星について書こうと思った時に
自分が重星についてあまりにも知らないということにハタと気付いてしまった
からです。
そもそも、重星という言葉の定義がかなりあやふやで、どのくらい近づいて
いたら重星なのかとう決まりがどうも明確で無いようです。
このため肉眼二重星といった眼で見て二つに見えるものもあります。
(これを高倍率の望遠鏡で見ると離れすぎて二重星とは思えなくなります。)
また高倍率の望遠鏡で観測しても二つに見えないけれども、スペクトルを
観測すると単一の恒星のスペクトルではなく、二つ以上の星が接近して存在
しているというのも二重星なんです。
で、重星について調べだしたのですが、手持ちの書籍の中には適切なものが
ほとんどありませんでした。
もちろん四季折々の星座の中にある、めぼしい重星が紹介されていて、筆者の
主観に基づく見え方の目安が記載されている本はいくつかあるのですが、
どちらかというと星雲星団のオマケみたいな感じの紹介記事が多くて、
重星だけにガッツリ取り組んだ書籍は和書の中にはほとんどなさそうだ
ということも分かりました。
ネットで調べると洋書(アメリカ)には「重星、命」みたいな本があるらしいとの
ことですので入手することにしました。
入手するまでの時間と、ある程度中を見る(「読む」でないことに注目)のに
時間が掛かったのと、さらに入手した洋書の内容が私が想像していたのと少し
違っていて、「重星入門」いうよりも「ひたすら重星」といった感じで、
そのままそれを参考にさせて頂くという雰囲気でもありませんでした。
![110919atlas](https://star-party.jp/wp/wp-content/uploads/2011/09/110919atlas-274x350.jpg)
今回入手した洋書
そんなわけで、気を取り直してシリーズに戻ることにするのに少し時間が
掛かってしまったというわけです。
というわけで、今日は言い訳で終わり・・・m(_ _)m
次回から本当に重星の話に入りたいと思います。
(・・・って、威張れるほどの記事にはなりそうも無いですが・・・(汗)。)