双眼鏡で星空を楽しむ -その44-

今日は週末だというのにあいにくの天候・・・(>_<)

 

それでも紅葉はまだまだ見ごろです。

どうも今年の紅葉は特別きれいなのではないかという気がしてきました。

11月に入って妙に暖かな日が続いているのですが、それが原因のような
気がします。

例年だと紅葉と落葉のタイミングがもっと狭く、こんなに長く紅葉を楽しめ
ないように思いますし、暖かさのせいか葉が枯れて褐変(かっぺん)するのが
遅くきれいな紅葉が長く続いているのかも知れません。
さて今日も「双眼鏡で星空・・」シリーズ、今日はアンドロメダ銀河(M31)です。

M31についてはあまりにも有名なため説明するまでもないと思いますが、
双眼鏡で見て楽しめる数少ないM(メシエ)天体のひとつなので、あえて紹介
しておきます。

 

M31はアンドロメダ座さえ判れば、とても簡単に見付けることができます。

天の川が肉眼で見えるレベルの環境では、M31も容易に肉眼で見付けることが
できます。

肉眼で見付けられなくてもアンドロメダ座のβ(ミラク)からμ→νとたどれば
イヤでもボーッとした光芒が視野に入ってきます。


(写真中の円は視野角7°を示します。)

M31の長手方向の大きさは3°もありますので、条件の良い空では7倍から
10倍くらいの双眼鏡でも視野内にかなり大きく広がった状態を見ることが
できて、充分見ごたえがあります。

望遠鏡では高倍率過ぎて、視野一杯か、ほとんどの場合ははみ出してしまい
全貌を把握することができないことが多いです。

もちろん大口径の望遠鏡で見てもそれなりに楽しめるのですが、遠い宇宙に
浮かぶ島宇宙(最近この表現は使わなくなりましたが・・)という雰囲気を
感じるには双眼鏡で見たほうがしっくり来るように感じます。

M31までの距離は230万光年。

つまり、230万年の時を越えてきた光が今自分の網膜に降りそそいでいる・・・
と考えるとちょっと嬉しくなります。

双眼鏡を使えばもっと暗くて遠くの銀河を見ることはできるのですが、見える=
位置を確認できる というレベルで、それを楽しめるかどうかは評価の分かれる
ところだと思います。

「見える」ということ自体を重視する人もいると思いますが、個人的には
形や大きさや濃淡が見えるくらいでないと「楽しめる」とは言えないのでは
ないかと思っています。

そういう意味でM31は系外銀河としては唯一楽しめる対象なのではないかと
思います。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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