八ヶ岳は昨日から冬です。
今朝は氷点下に気温が下がったようで、霜が降りていました。
昨晩に続き今夜も寒く、おかげで星空は最高!
夕食後、月が昇るまでの一時間半くらい双眼鏡で星空散歩を楽しみました。
以前もお話したカシオペアからペルセウス付近の派手な星域以外は地味な
秋の星空ですが、じっくり眺めると楽しい星群・星列をたくさん見つける
ことができました。
いずれ詳しく紹介させて頂きますのでお楽しみに!
さて今日は昨日お約束した冬の1等星たちの見立てについて紹介したいと
思います。
なお、ここで紹介する見立ては「多良見町天文館」のホームページに紹介されて
いるものです。
まずは「冬の大円弧」。
カペラ-ポルックス-プロキオン-シリウス と4つの1等星をつなぐ
ランドマークです。
「大円弧」というより「春の大曲線」に対抗して「冬の大曲線」と呼んだ
ほうがしっくりするように思うのですが・・・
次は「ウインター・ダブリュ」。
カペラ-アルデバラン-ベテルギウス-リゲル-シリウス と5つの1等星を
つなぐ、とても大きくて豪華なダブリュです。
カペラとアルデバランの間が少し長すぎるようにも見えますが、実際に夜空で
見上げると、もの凄く大きなWなのであまり気になりません。
カシオペアが比較にならないほど小さく見えてしまいます。
昇ってくるときはWよりもMに近い角度なので、某ハンバーガーショップの
マークにも見えてきます。
思わずビッグマックが食べたくなってしまうのは私だけでしょうか?
でも冬(=winter)だから「W」が正解なんだそうです。
最後は「ビッグ・G」。
アルデバラン-カペラ-ポルックス-プロキオン-三つ星 とC形につなぎ、
ベテルギウス-リゲル-シリウスとつないで「G」を形作ります。
海外では「大六角形」(冬のダイヤモンド)よりもこちらのほうが有名だそうです。
いびつな六角形をむりしてダイヤモンドというよりGの形に見たてたほうが
スマートな気がしますし、六角形では使われなかったベテルギウスが使われて
いることや、よく目立つ三つ星まで無駄なく使っているところもグッドだと
思いますね。
夜空を見上げるとき、こんなふうに様々な見立てがあることを知っていると
とても楽しいですし、既成概念にとらわれず自分だけの見たてを見付けたり
考えるのはもっと楽しいですよ。(^_^)v