いや~・・、夏ですね。
トンボが乱舞し、夕刻にはヒグラシが寂寥感のある声を聞かせてくれます。
今日はスタパ周辺もかなり暑くなりました。
夕方まではよい天気だったのですが、夜には雨に・・・・・(>_<)
さて「LUMIX G3で天体写真を撮る」の続きです。(この先はマニアネタですよ(^^;) )
昨日はG3で星景写真を撮る場合について紹介しました。
結論としては:コンデジ以上、一眼レフ未満 という位置づけでした。
ノイズリダクション無しの画像がほぼ使い物にならないのは、とても使いずらい
ので、利用できる範囲が限られてしまうので、どうしたものかと悩みます。
そこで思いついたのが、以前シリーズで紹介した「コンデジで天体写真」の
コリメート方式による天体の拡大撮影です。
コリメート方式にするメリットは縮小光学系と言って、光学系の合成F値を
簡単に小さく(=明るく)できるところにあります。
簡単に説明すると、
カメラレンズの焦点距離 ÷ 接眼レンズの焦点距離 = 縮小率
と言う関係式があって、望遠鏡のF値をこの縮小率に縮めることができます。
例えば
カメラレンズの焦点距離:5mm
接眼レンズの焦点距離: 20mm
望遠鏡のF値: 10
望遠鏡の口径:100mm
とすると
縮小率:5mm ÷ 20mm = 0.25
合成F値:10 × 0.25 =2.5
合成焦点距離:100 × 2.5 = 250mm
となり、焦点距離1000mm、F10の望遠鏡が250mmF2.5として使えるように
なります。(ただしカメラレンズのF値以上に明るくしても効果はありません。)
ただG3はマイクロフォーサース規格のためコンデジよりも撮像素子が大きい
ため、レンズの焦点距離が長く、その分縮小率を大きくしようと思うと接眼
レンズの焦点距離がかなり長いものにしないと縮小ができないことになります。
手持ちのなかで組み合わせて使える最も焦点距離の長いアイピースが
テレビューのプロ-セル55mmでした。
カメラレンズはF2.5/14mmのパンケーキレンズを組み合わせると、縮小率は
約0.25となり、F10の40cm望遠鏡がちょうどF2.5として使えることになります。
望遠鏡に取り付けるととてもゴツい組み合わせですが、かなり明るい光学系に
なります。
相性の問題がありますが、G3の位置づけである「コンデジ以上、一眼レフ
未満」の性能を発揮してくれればコンデジでのコリメートよりも良い写りの
写真を得ることができ、一眼では得られない明るいF値になるのでお手軽
星雲星団撮影に向く組み合わせになるかも知れません。
続く・・