秋の星座 -その9- カシオペヤ座Ⅰ

スタパ周辺ではいよいよ秋本番という感じなってきました。

 

まさに天高くといった感じです。

ススキも穂がフワフワになって西日を浴びると金色に輝いてとてもきれいです。

 

昆虫たちの動きも少し緩慢になってきているようで、うまく写真を撮らせて
くれることが多くなってきました。

 

これはわりとレアな蝶、ウラギンヒョウモン(多分)です。

さて秋の星座解説に戻ります。

今日からはカシオペヤ座に移ります。

秋の星座の中で最も認知度が高いのはカシオペヤ座ではないかと思います。

 

お誕生日の12星座は別として多くの方が「W」の星の並びの星座であることを
知っているのではないかと思います。

でも上の写真を見て「えっ、W・・・、Mじゃないの?」と思う方がいるかも
知れません。

実はカシオペヤ座が一番空高く昇った時はWが逆さま(つまりM)になって見え
ます。

形としてはWに近いですが、見え方としてはMに見えるので探すときに
「えーっと、ダブリュー、ダブリュー・・・」と探すと見つからないかも
知れないので注意が必要です。

カシオペヤ座のWは北緯30度くらいまでの地域では周極星となって、一年中
沈まないので、北極星の下側を通過するときにはちゃんとダブリューに見えます。

ただ関東地方近辺ではかなり地平線に近いので、よほど北が開けた星のきれいに
見える場所でないと見ることができません。

さて、この「W」をうまく使うと北極星を見付けるための目印となることも
このカシオペヤ座を有名にしている理由だと思います。

カシオペヤ座から北極星を探す見つけ方は、逆さWの二つの山を仮想的に
大きな一つの山にして、この山の頂上と谷の星を結んで約5倍伸ばした
ところに北極星があります。

 

この「仮想的な山の頂上を見付けて・・」というのが結構クセ者で、ちょっと
慣れないと少し難しいかも知れません。

北斗七星の先端の2星を5倍伸ばして・・という方が簡単でカシオペヤ座から
北極星を探すのは少し難易度が高いです。

またWの左上(写真では右下になっています)の星は3等星で都会ではかなり
見えづらい明るさですので、大きな山を作るというのも難しいかも知れません。

まあ慣れの問題でもあるので、ぜひカシオペヤ座から北極星を探す練習を
してみて下さい。(続く・・)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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