秋の星座 -その17- やぎ座

今日は一日冷たい雨が降ったり止んだり・・・

 

2日青空が見えないだけでこんな空でよいから雲の隙間が見たいと思って
しまいます。(写真は2日前のもの)

なんだか一雨ごとに寒くなるという感じで、モタモタ秋の星座の紹介を
しているうちに冬になってしまうと困るので、ペースを上げて行きたいと
思います。

今夜は「やぎ座」です。

やぎ座はお誕生日の星座の一つなので知らない方はいないのでしょうが、
実際の夜空で見付けようと思うと意外に難物です。

暗い星が多いうえに、南に低いところにしか昇らない星座だからです。

太陽が一番低い高さで南中する冬至の頃には、太陽がいて座にあるのですが
やぎ座はそのすぐお隣の星座なのです。

いて座は夏の星座に分類されるので、すぐ隣のやぎ座は秋の初めの頃(9月
頃)が見ごろになります。

10月中旬のこの時期では22時頃になると南西の
かなり低い位置に傾いて、とても見付けづらくなってしまいます。

それでもやぎ座が南中した頃に星のきれいな場所で探すと、わりと整った
逆三角の星の並びを見付けることができます。

 

なぜこの逆三角が「やぎ」に見えるのか不思議に思える感じるかも知れない
のですが、星座絵を見ると何となく分かります。

 

ただ、この星座絵を見ると「なんで頭が山羊で尻尾が魚なの?」という
より大きな不思議が待ち受けています。

この星座絵は神話のワンシーンで、化け物に追いかけられた牧神(牧場の神様)
である「パーン」(パンと読む人もいます)が、初め山羊に姿を変え逃げた
のだけれども、川に差し掛かった時に魚に変身ようと思って飛び込んだら
うまく変身できずに下半身だけしか魚になれずにあわてている様子だと
言うことです。

あんまり面白いので他の神様達に星座にされてしまったと言うことになって
います。

パーンさんにとっては何とも不名誉な姿ですが、ケンタウルスのように
半人半獣といった生き物がいた神世の時代ですから、半獣半漁がいても
それほど珍しくなかったのかも知れません。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
カテゴリー: 天文関係, 星空 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください