秋の星座 -その18- やぎ座Ⅱ

晴れてはいるものの雲の多い天気。

 

天気予報は雲が無いのですが、どうも今日はスッキリしません。

さてやぎ座の続きです。

やぎ座は牧神パーン(またはパン)がモチーフになっていることは前にも書き
ましたが、このパーンさん普段はとても酒好きの朗らかな性格だったそうです。

お酒を飲むとすぐに居眠りをするのですが、この眠りを邪魔されるととても
怒って、とてつもなく大きな声でガオオーッと鳴いたそうです。

あまりに大きな声なので側にいる人を恐怖(パニック)に陥れたそうです。

実は「パニック」という言葉は「パンさんみたいな」という意味が語源に
なっているらしいです。

 

ところでやぎ座逆三角の形はギリシャ時代には冥府に繋がる門だとされていた
ようです。

亡くなった人がここを通って天の川を昇って天国に昇って行くと考えられた
ようです。

見ようによっては悪魔の口に見えてちょっと怖いです。

やぎ座の見どころですが、双眼鏡ではα星、β星がそれぞれ二重星になって
いるのが分かります。

目の良い人には肉眼でも分かるそうですので機会があったら挑戦してみて
下さい。(β星は光度差が大きいので難しいかも知れません。)

望遠鏡でのお奨めはM30という球状星団です。

 

ペガスス座のM15、みずがめ座のM2と近い赤経にあるので、見比べると
同じ球状星団でも個性の違いが楽しめて面白いです。

M30は一番低い位置で南中しますのでわりと見られるチャンスが限られ
ますが、なかなか見事な星団です。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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