秋の星座 -その25- おひつじ座

昨日の昼間降った雨は山の上のほうではかなりまとまった雪になったようで、
今日の八ヶ岳は砂糖をまぶしたように美味しそうでした。

 

今シーズンはこれが根雪になりそうな感じです。

昨日は遅くなって晴れたので月の写真を撮れませんでしたが、今日はシーイングが
悪いながらも写すことができました。

facebookのほうにもアップしたのですが、画像処理が不出来で気に入らなかった
ので、処理し直したものをこちらにアップします。

 

こちらのほうが一昨日の画像の延長上のイメージになる気がします。

さて少し間が開きましたが「秋の星座シリーズ」です。

今日は「おひつじ座」です。

おひつじ座は秋の星座の中でも一番最後に昇ってきます。

11月のこの時期でも南中が21時過ぎになりますので、秋の星座というより
初冬の星座といっても良いくらいです。

お誕生日の星座としては有名で、うお座とおうし座の間にあります。

 

α星は2等星ですので、わりと目を引きますが、秋の星座らしく(?)星座の
星の並びから星座名である「おひつじ」の姿をイメージするのは難しいです。

ギリシア神話では空を飛ぶ金色の羊だったそうです。

これまでに紹介した秋の星座達は古代エチオピア物語の星座と、「水」に
ちなんだ星座に分類されるものが多いですが、おひつじ座はこのどちらにも
属しません。

でもこの金色のおひつじだけでかなりのボリュームのエピソードがあって
調べてみると面白いです。

星座が確立された2000年前にはおひつじ座に空の座標の基準点となる春分点が
あったので、星占いではおひつじ座が一番目になっているわけです。

現在春分点は地球の歳差運動でお隣のうお座に移動してしまっているので、
天文学的にはそれほど重要な位置を占めているわけではないのに、星占いの
世界では未だにこの星座が一番目になっているというのは、どうも納得が
行かないところです・・・・。

さて望遠鏡で見て面白いおひつじ座の名所ですが、お奨めは2重星のγ星です。

このγ星、ほぼ同じ明るさ同じ色のいわゆる等光二重星というやつです。

100倍くらいの倍率で見るとお行儀良く二つ並んだ姿がとてもかわいらしいです。

さてさて長々と秋の星座の紹介をしてきましたが、このシリーズは今回で
終了させて頂きます。

まだマイナーな星座がいくつか残っているのですが、秋も終わろうとして
いますので、また別の機会にマイナー星座シリーズとして紹介したいと思い
ます。

追っかけ冬の星座シリーズを始めたいと思いますのでよろしくお願い致します。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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