冬の星座 -その2(の2)- おうし座

今日も良い天気。

 

ようやく冬らしい安定した天候になってきたようです。

満月は過ぎましたが今夜も明るい月が煌々と輝いています。

 

さて昨日の続き、おうし座のお話しです。

おうし座といえばスバル(プレアデス星団)ということで紹介したのですが、
おうし座にはもう一つ有名な散開星団があります。

おうし座の顔に当たるV字型に星が並んでいる部分は、スバルよりもさらに
大きいのですが散開星団で、ヒアデス星団と呼ばれています。

大きいのはスバルよりも地球に近いからで、望遠鏡で見ても全く面白くない
対象で、双眼鏡で見るのがよいです。

ヒアデス星団からオリオン座にかけては冬の天の川に近い事もあって、とても
たくさんの星があるので、双眼鏡で眺めるのが楽しい場所でもあります。

ヒアデス星団の中にあるおうし座のα星(アルデバラン)は星団の一員ではなく
だいぶ手前にある恒星です。

さて、おうし座にはもうひとつ有名な天体があります。

アルデバランから伸びた角の先の星に近いあたりにあるカニ星雲(M1)と
呼ばれる天体です。

 

西暦1054年に超新星爆発を起こした星の残骸だといわれています。

大きな望遠鏡で見るとカニのように見えたことからその名前で呼ばれて
いますが、スタパの望遠鏡くらいではまだカニには見えません。

何と言っても星の残骸なので、とても淡くて少しコンディションが悪いと見え
辛くなるデリケートな天体です。

スバルやヒアデス星団のような若い星の集まりがあったかと思えば、カニ星雲の
ような星の残骸があったりと、おうし座は楽しい星座なんです。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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