冬の星座 -その3- ぎょしゃ座

今日も良い天気でした。

 

毎日代わり映えの無い空と雪原の写真で申し訳ないのですが、私自身は毎日
この景色に見とれています。

満月を過ぎたので今夜は昨晩の月をアップします。

 

今夜も良く晴れて星も月もきれいに見えたのですが、気流がもの凄くひどくて
月の写真は撮れませんでした。

さて今夜は「冬の星座」シリーズの第3弾、ぎょしゃ座です。

「ぎょしゃ」とひらがなで書くと子供さんなどでは意味の分からないことも
あるようです。

ぎょしゃ座の「ぎょしゃ」は馭者(=馬車を操縦する人)です。

というと馬車に乗った人が星座になっているのかというとそうでもなく、
星座絵では子ヤギを抱いたおじさんがいるだけです。

 

この人物はアテナの王様エリクトニウスだといわれています。

エリクトニウスは生まれつき脚が不自由だったため、いつも馬車を乗り回して
いたので、馭者座として星座になったといわれています。

ぎょしゃ座の左肩(むかって右)に輝くのは0.1等星のカペラです。

冬の1等星の中では一番早く昇ってくる星で、1等星の中でも一番北寄りに
位置する(=北半球では一番地平線上に出ている時間の長い)星です。

カペラは「雌ヤギ」という意味でエリクトニウスが抱いているヤギで、上の
写真ではカペラとその下の小さな三角があるあたりがヤギの部分です。

ぎょしゃ座の5角形の左下の星はおうし座の角の先と共用されています。

もともとは「どっちでも良いじゃないか」というおおらかな区分けだった
のですが、現在はおうし座β星ということになって、星座絵としてはぎょしゃ
座が借りている形になっています。

写真でも分かると思いますが、ぎょしゃ座は天の川の中にあります。

冬の天の川で少し淡いですが、条件の良いときに双眼鏡でこのあたりを見ると
細かい砂をばらまいたようでとてもきれいに見えます。(続く)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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