春の星座 -その5- からす座

今朝は気持ちよく晴れ上がりました。

こういう八ヶ岳ブルーな日はこの先暖かくなるにつれて少なくなって行きます。

氷点下というところまでは下がっていませんが、5℃以下の気温です。

さて春の星座シリーズ、今日はからす座です。

からす座は南中時にはおとめ座のスピカの右下にあって、帆掛け船のような
不等辺四角形がよく目につきます。

このカラス、もとは銀色の羽を持つ美しい鳥だったそうです。

でもとても嘘つきで、人を困らせているばかりだったので、神様に黒一色に
変えられ夜空に銀のピンで張付られてしまったそうです。

闇夜にカラスは見えませんから、ピンだけが見えているのだそうです。

暗い星ばかりなので都会では見つけにくいかも知れないのですが、小さい星座
なので双眼鏡で見つけることができると思います。

からす座のずっと下の方の地平線下には南十字星(南十字座)があります。

ということは日本でからす座が見えている頃に南の方に旅すれば南十字星を
確実に見ることができるわけです。

からす座自身はマイナーな星座ですが、南十字の目印という意味でぜひ覚えて
おきたい星座です。

からす座の見所ですが、からす座自身には小さな星座ということもありあまり
お勧めの天体はありません。

強いていえば左上の星(=アルゴラブ)くらいなものです。

アルゴラブは黄色の主星と藤色の伴星のきれいな二重星で小さな望遠鏡でも
よく見えます。

先日紹介したおとめ座の系外銀河M104はからす座との境界近くにあるので、
アルゴラブから北にたどった方がわかり易いです。

またうみへび座の球状星団M68もアルゴラブから南にたどった方が見つけやすいです。

M68は淡い球状星団なのであまりお勧めの天体でもないですがね。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
カテゴリー: 天文関係, 星空 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください