春の星座 -その7- おおぐま座

今日は久々にどんよりとしたお天気。

午後からは小雨がパラつきました。

スタパとしては悪天候を歓迎するわけではないのですが、この時期にしては
あまりにも長く晴天が続いたので、何かちょっとホッとしています。
(乾燥もひどいし、ホコリっぽいし、農作物が心配です。)

さて今日は春の星座シリーズ「おおぐま座」です。

おおぐま座は北斗七星を含む星座なので、春の星座の中でも最もメジャーな
星座だと思います。

北斗七星を知らないかたはいないでしょうし、北斗七星なら見つけられるという
かたも多いと思います。

ただおおぐま座の中で北斗七星以外の星は暗い星ばかりなので、大熊の形を
夜空で結べるかたは少ないかも知れません。

北斗七星だけでもかなり大きな星の並びですので、大熊の全貌がわかると
その大きさに驚きます。

それもそのはず、全天で88ある星座のうちうみへび座、おとめ座に次いで
3番目の大きさがある星座なんです。

北斗七星以外の星は暗いものの星の並びとしては熊が連想でき、名作の部類に
入る星座だと思います。

熊にしては尻尾が長いですが、これも神様が熊を天に上げて星座にするときに
尻尾を持って放り投げたからだという設定になっていて、芸が細かいです。

この大熊、もとはカリストという名で正義の女神アルテミスの侍女だった
のですが、ゼウスに愛され身ごもってしまったためアルテミス(ゼウスの正妻
ヘラという説もあるのですが)に熊の姿に変えられてしまいます。

ゼウスとの間に生まれた子(アルカス)は長じて狩人になるのですが、あろう
ことか熊に化身した母を母とは気づかずに射殺そうとします。

これを見たゼウスが哀れに思い慌てて息子のアルカスも熊に変えて天に上げた
ということになっています。

アルカスの方はこぐま座になっているというわけです。

おおぐま座でぜひ見て頂きたい天体は、北斗七星の一角をなすミザールです。

この星、上の写真でもわかると思いますが、右下に小さなお供の星を連れています。

お供の星をミザールといいますが、昔から肉眼で見える二重星と知られています。

4等星なので空のきれいなところでないと見えにくいですが、スタパでは
わりと簡単に見ることができます。

古代ギリシアでは兵隊さんの視力検査に使われていたということになって
います。
(つづく)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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