昨日からの雨が一日降り続いています。
霧に包まれたり、霧が晴れたり、めまぐるしく景色の変わる一日でした。
木々の緑は雨に洗われて一段と鮮やかに輝いている感じです。
まさに恵みの雨なのですが、なにも週末でなくても良いと思う・・・。
さて春の星座シリーズ「おおぐま座」の続きです。
おおぐま座の見所はミザールだけではありません。
たくさんのメシエ天体があり、わりと見えやすいものがいくつかあります。
おおぐま座のM天体の中で一番見えやすくて見応えがあるのは系外銀河の
M82だと思います。
爆発銀河と呼ばれ、爆発的に星が形成されているそうで複雑な暗黒帯が入り
組んでいます。
肉眼ではここまで見えませんが、何となく明るさにムラがあるのがわかります。
M82の近くにはもう一回り大きな系外銀河M81があります。
このM81写真うつりは良くてきれいな腕が写るのですが、肉眼では中央の
バルジの部分だけしか見えないことが多いです。
スタパの空では年に1~2度条件のすごく良いときにかろうじて2本の角が
でているのを見ることができる程度です。
M81・82は大熊の頭のあたりにあり(大きな星座ですので)、油断すると
早い時期に西に傾いてしまいます。
春の早い時期に見るのがお勧めです。
惑星状星雲M97(ふくろう星雲)は星雲の中に黒い丸が二つ見えてフクロウの
顔のように見えることからこの名前で呼ばれています。
肉眼では星雲の存在自体ははっきりわかるのですが、目が2つあるとわかる
ことはあまりないのですが、系外銀河が多い春のM天体の中で何となく気になる
天体です。