春の星座 -その9- りょうけん座

今日もまあまあの天気でとても暖かでした。

高原大橋からの眺めは昨日より一番と緑が濃くなっているのがわかります。

今日はコナシ(ズミ)の花が満開でした。

さて今日は春の星座シリーズ「りょうけん座」です。

りょうけん座は17世紀の後半にドイツのヘベリウスが当時おおぐま座の一部
だった部分に作った新しい星座です。

このため特に神話やエピソードはありませんが、星座絵にはうしかい座が
連れている2匹の犬の絵が描かれていて、熊を追い立てるような辻褄の合った
ものになっています。

通常の星座線はα星(コルカロリ)とβ星を結ぶ線しか描いていなくて、ずっと
以前から違和感があったのですが、良く晴れた日に見上げるとちゃんと2頭が
平行に並んでいるのを見つけることができます。

周りに明るい方が少ないので意外によく目立ちます。

さて神話もなく地味なりょうけん座なのですが、見所は意外に多いです。

α星のコルカロリ自体がなかなかきれいな二重星です。

それ以外にも有名な系外銀河M51(子持ち銀河)があります。

スタパでは銀河の渦巻きが見える数少ない天体の一つです。
(この写真のようにはっきり渦がわかるわけではないのですが・・・)

ただおおぐま座のη星(ηUMa)から探す方がわかりやすいので、あまり
りょうけん座という気がしないです。

また球状星団M3もお勧めの天体の一つです。

ヘルクレス座のM13が見頃になるまでのあいだ春の星空最大級の球状星団
です。

M13ほどではないですが充分球状星団のブツブツ感を味わうことができます。

ただM3もうしかい座のアルクツールスから探すことが多いので、あまり
りょうけん座という感じがしないです。

どこまで行ってもマイナーなりょうけん座です。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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