今日は久々に青空と日射しが戻ってきた感じです。
あまりスッキリした感じではないですが、夜も少しですが星を
見て頂くことができました。
さて今日は「夏の星座」シリーズ、へびつかい座とへび座についてです。
へびつかい座はさそり座のほぼ真上に位置して、頭にあたる
ラースアルハゲー(へびを持つ者の頭の意)はヘルクレス座の
頭の星(ラースアルケチー:ひざまずく者の頭)に隣接しています。
へび座は蛇遣いが持つヘビ(大蛇)で、星座絵では蛇遣いに巻き付く
ようにして蛇遣いの左右に伸びています。
あくまでも蛇遣いの持ち物なので、わざわざへび座として独立させ
なくても良さそうなものなのですが、ご丁寧にもへびつかい座を
はさんで右側をへび座頭部、左側をへび座尾部の二つに分けて、
その二つでへび座と呼んでいます。
へびつかい座もへび座もそれぞれ単独ではそれほど大きな星座では
ありません。
でもこの二つを一つにすると、全天で一番面積の大きなうみへび座より
2割も大きくなってしまうのです。
星座をあまり大きくしてしまうと、空での位置の目安となる意味が
薄れてしまうので分割して星座を作ったというのが本当の所のようです。
さてへびつかい座は見世物小屋のおやじかと誤解されがちですが、
神話ではギリシアで一番のアスクレピオスというお医者さんという
ことになっています。
なぜ医者がヘビを持っているのかというと、古代ギリシアでは
ヘビは神の化身であり、不死の象徴でもあったとされています。
ヘビの猛毒を使いこなしてこそ名医であると考えられたようです。
アスクレピオスはとにかく腕の良い名医で、死者をも蘇らせることが
できたため、世の中の秩序を乱す者であると判断され、神が天に上げ
星座にしたのだそうです。
ところで不死の象徴で医学と深い関わりがあるという伝説は現代にも
伝わっていて、なんと日本医師会のロゴマークもヘビをモチーフにした
ものになっています。
日本のお医者さんたちはアスクレピオスの末弟にあたるのでしょうかね・・・
(続く)