スタパ周辺は黄葉というより褐葉といった感じになってきましたが
それなりにきれいです。
さてこの時期21時から22時くらいの時刻にはペルセウス座が
北の空高いところに昇っています。
夏のペルセウス座流星群が有名なので夏の星座だと思っている人が
意外に多いのですが、この時期が一番の見頃を迎える秋の星座です。
ペルセウス座流星群が活発になる頃は夜中過ぎにならないと昇って
こないので、流星をたくさん見たいときは夜中まで頑張らなくては
いけないわけです。
さてペルセウス座は特別明るい星はないのですが、おなじみの
カシオペヤ座とスバル(M45)の間にある弓なりに並んだ星が
目印です。
私は昔からパラボラアンテナのような星の並びとしてペルセウス座を
認識しています。
実際は勇者ペルセウスの姿が星座になっているのですが、その姿を
星で繋ぐのはかなりの経験と想像力が必要になります。
PC用のプラネタリウムソフト「ステラナビゲーター」では上の写真の
ように星を繋いで勇者が剣を振り上げた姿を表しています。
ペルセウス座は双眼鏡で眺めるととても見応えのある楽しい星座です。
カシオペヤ座との境界付近にあるペルセウス座二重星団(h-χ)は
二つの雰囲気の異なる散開星団が並んで見える場所で、付近の星列も
とても特徴的で楽しめます。
ペルセウス座のα星付近もたくさんの星がありますが、実は大きな
散開星団で双眼鏡で見て楽しい場所です。
特徴的な星の並びがあって、鶏がいるように見えるという人もいます。
スバル(M45)はペルセウス座の天体ではありませんが、ペルセウス
座を辿って行くと自然と視野に入るのでセットで楽しむのが良いです。
またアルゴル(β星)は有名な食変光星で、明るい星の周りを暗くて
大きな星が回っていて、これが明るい星を遮るので変光するタイプの
変光星の代表的な天体です。
双眼鏡でも明るさの変化を観察することができる楽しい天体で、変光星
観測の入門用の星としてもよく使われています。